Q.325
中国文人画についての解説で正しいものは?

① 代表的な画家は南宋の宮廷画院で活躍した馬遠や夏珪である

② プロフェショナルな画家による熟練した技法を特質とする

③ 江戸時代の中期の画家円山応挙は、中国文人画にならい日本独自の文人画を完成した

④ 明時代の董其昌が提唱した南北二宗論のうち、南宗画に分類される

 

 

 

答え ④
明時代の董其昌が提唱した南北二宗論のうち、南宗画に分類される

 

 

を滅ぼして

中国を統一したのが(1271~1368)

その後が(1368~1644年)の時代となります目

 

 

前半は 

宮廷に仕える職業画家「浙派」(せっぱ)が

力強い表現の山水画を描きますビックリマーク

 

 

戴進

戴進(たいしん)

 

 

 

後半

文人画家「呉派」(ごは)が

画壇の中心となり

 

作品の表現は

穏やかで落ち着いたものとなりますキラキラ

 

文徴明 倣李成寒林図

文徴明(ぶんちょうめい)
《倣李成寒林図》
紙本墨画 1542 大英博物館


 

 

「文人画」とは

官僚であり知識人である文人が

余技として描いた絵画ビックリマーク

 

職業画家のような

技巧を用いて描かれたものではなく

 

心の赴くまま自由に

理想や精神性 詩の世界など

自己の内面を表現したものキラキラ

 

柔らかい筆致

素人的なつたなさも尊ばれました音譜

 

 

 

 

明代末期に活躍したのが

董其昌(とうきしょう/1555~1636)キラキラ

 

董其昌

 

 

董其昌 葑涇訪古図

《葑涇訪古図》 

1602年 国立故宮博物館

 

 

 

董其昌

南北二宗論(なんぼくにしゅうろん)を提唱目

 

職業画家の系譜を北宗画(ほくしゅうが) 

文人画の系譜を南宗画(なんしゅうが)

 

と位置付けて

 

中国絵画史を独断的に体系化 理論化していますビックリマーク

 


 

 

 

出題:知る、わかる、みえる 美術検定2級問題[応用編 intermediate] 美術出版社 2021 

参考図書

続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018

芸術教養シリーズ3 中国の美術と工芸 アジアの芸術史 造形篇I 金子典正編 幻冬舎 2013