中央アジアに及ぶ広大な版図を領した
唐王朝(618-907)
ペルシアやインド 中央アジアからの
影響を取り込みながら
国際色豊かな文化が栄えます
660年頃
3玖巧仔, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
仏像などの彫刻では
隋代までの痩身の中国風に代わり
インド・グプタ様式をベースとした
豊満で柔和
均整のとれたプロポーション
のものがつくられるようになります
👇こんな感じです
宝慶寺石仏群
《十一面観音立像龕(がん)》
理想的な写実主義が完成していきます
陶器では
唐三彩(とうさんさい)が焼かれます
白地に緑 褐色 藍色などの釉(うわぐすり)で
文様をあらわした陶器で
おもに副葬品としつくられたもの
《三彩駝楽人》 H65.5㎝
8世紀前半 中国社会科学院考古研究所
ラクダの背に4人の人物
琵琶を持つ人物と中央に立っている人物は
豊かな髭に深い目鼻立ちの胡人です
シルクロードで「砂漠の船」とよばれたラクダ🐪
ペルシャなど西からの商人が
ラクダに乗って中国へ訪れた様子がわかりますね
そして
これら唐の高度な文化や文物を
日本へ伝えたのが遣唐使ですね
出題:知る、わかる、みえる 美術検定2級問題[応用編 intermediate] 美術出版社 2021
参考図書
続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018
芸術教養シリーズ3 中国の美術と工芸 アジアの芸術史 造形篇I 金子典正編 幻冬舎 2013