昨日の続きです
2009年
Sotolux, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
ワシントン生まれの
フォト・リアリズムの巨匠
写真をベースに肖像画を描いています
1988年(48歳)病気によって半身不随に…
しかし特殊器具を使って
筆を腕に結び付けて描き続けました
60~70年代のアメリカで
フォト・リアリズムが興ります
絵画的ではなく
写真をそのまま正確に写し取る手法で
精密な表現です
チャック・クローズは
写真を碁盤の目のように区切って
1マスずつ
キャンヴァスへ写し取って描いています
直接 指でも
その他
チャック・クローズの作品はこちら
この動きはヨーロッパで
スーパー・リアリズムとして普及しました
「サイバネティックな空間の力学の塔」
1961年 52m
Pierre-Jacques Despa, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
ハンガリー生まれ
フランスで活躍
シェフェールは
光と音と動きを組み合わせています
このタワー 52mの骨組みに
いろいろな形の鏡板が64枚
光や音の変化に反応して
回転速度もそれぞれに動くようです
このタワーのサイト
キネティック・アートは動く彫刻のこと
静的な彫刻に対して
自然の力や動力 人力で動くオブジェを指します
その始まりはアメリカの
アレクサンダー・カルダー(1898-1976)の
1930年代から制作した 風で動く「モビール」
(モビールと名付けたのはデュシャン)
他 代表的な作家には
廃品を寄せ集めて
モーター仕掛けの機械をつくった
ジャン・ティンゲリー(1925-1991)
1965年 イスラエル博物館
Talmoryair, Public domain, via Wikimedia Commons
Gürkan Sengün, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d2/Basel2004_img_3157.jpg
ティンゲリーは水力や風力と
科学技術を応用した動きを重視しています
このキネティック・アートは
コンピューター・テクノロジーの発展とともに
レーザーやコンピューターを使った美術へも
展開していきます
出題:美術検定2級問題集ー応用編:アートの知見を広げる 美術出版社 2019
参考図書
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト (株)美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018
増補新装 カラー版 西洋美術史 美術出版社 2021
芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 幻冬舎 2013