資料を読んで答えよ
アドルフ・ロース シュタイナー邸
1910年 ウィーン
Marcelahernandezmoreira, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2e/Casa_Steiner_-_Foto_Fachada_Trasera.jpg
アドルフ・ロース(1870-1933)
オーストリアの建築家
モダニズム建築は
19世紀以前の余計な装飾を排して
市民革命や産業革命以降の
新しい社会に合う建築を造ろうとする
動きから生まれた様式です
石や煉瓦ではなく
ガラスや鉄 コンクリートといった
工業生産の素材を用いて
機能的な建築を目指しました
ロースはそのモダニズム建築の
先駆ともいえる建物を設計
「装飾は罪悪である」という主張は
建築界に波紋を呼びました
ミヒャエル広場のロースハウス(ウィーン)
1910年
Thomas Ledl, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0e/Looshaus_Michaelerplatz.JPG
ヘリット・ジョーマス・リートフェルト
シュレーダー邸
1924年 ユトレヒト(オランダ) 世界遺産
User:Husky, CC BY 3.0 , via Wikimedia Commons
「デ・ステイル」は
1917年にオランダで興った造形運動
モンドリアンが提唱した新造形主義の理念に
導かれた芸術家グループで
この名前の雑誌創刊を機に組織されました
第1号
単純な色と幾何学的形態による
純粋抽象を目指したたもので
バウハウスをはじめとする
ヨーロッパの建築やデザインに
大きな影響を与えています
(Q.126のモンドリアンの問題で出てきましたね)
シュレーダー邸を設計したのは
ヘリット・トーマス・リートフェルト
(1888-1964)
1962年
オランダの建築家・デザイナー
デ・ステイルのメンバーの1人で
工芸や建築分野で
その造形理念を形にしました
この椅子も代表作ですね
赤と青の椅子
Daderot, CC0, via Wikimedia Commons
シュレーダー邸の外観は
この椅子の造形原理を発展させたもので
白と灰色の面
黒・赤・黄・青の線で構成されています
出題:美術検定2級問題集ー応用編:アートの知見を広げる 美術出版社 2019
参考図書
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト (株)美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018
増補新装 カラー版 西洋美術史 美術出版社 2021
芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 幻冬舎 2013