資料を読んで答えよニコニコ

 

【資料】

新素材を用い、装飾性を排して機能性を追求したモダニズム建築は、その展開基準として、ドイツ工作連盟やバウハウスの動きがありました。また、1928年に開催された近代建築国際会議が、その理念の確立に重要な役割を果たしたといわれています。この会議には、バウハウスの初代校長グロピウス、3代目の校長ファン・デル・ローエ、ル・コルビュジエら28人のヨーロッパの建築家が参加しました。

 

 

Q.145

下図を設計した建築家が残した言葉は?
①神は細部に宿る

②形態は機能に従う

③住宅は住むための機械である

④装飾は罪悪である

 

アドルフ・ロース シュタイナー邸

アドルフ・ロース  シュタイナー邸

1910年 ウィーン

Marcelahernandezmoreira, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2e/Casa_Steiner_-_Foto_Fachada_Trasera.jpg

 

 

 

答え ④ 装飾は罪悪である

 

アドルフ・ロース(1870-1933)キラキラ

アドルフ・ロース

 

オーストリアの建築家キラキラ

 

 

モダニズム建築

 

19世紀以前の余計な装飾を排して

市民革命や産業革命以降の

新しい社会に合う建築を造ろうとする

動きから生まれた様式ですビックリマーク

 

 

石や煉瓦ではなく

ガラス鉄  コンクリートといった

工業生産の素材を用いて

 

機能的な建築を目指しましたキラキラ

 

 

ロースはそのモダニズム建築

先駆ともいえる建物を設計

 

「装飾は罪悪である」という主張は

建築界に波紋を呼びました目

 

 

アドルフ・ロース ロースハウス

ミヒャエル広場のロースハウス(ウィーン)
1910年

Thomas Ledl, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0e/Looshaus_Michaelerplatz.JPG

 

 

 

 

 

 

Q.146

下図の建築は「シュレーダー邸」ですが、この建築とかかわりのある芸術運動は?

①キュビスム

②デ・ステイル

③表現主義

④未来派

 

リートフェルト シュレーダー邸

ヘリット・ジョーマス・リートフェルト

シュレーダー邸

1924年 ユトレヒト(オランダ) 世界遺産

User:Husky, CC BY 3.0 , via Wikimedia Commons


 

 

 

答え ② デ・ステイル

 

「デ・ステイル」

1917年にオランダで興った造形運動音譜

 

モンドリアンが提唱した新造形主義の理念に

導かれた芸術家グループで

 

この名前の雑誌創刊を機に組織されましたキラキラ

 

デ・ステイル

第1号

 

 

単純な色幾何学的形態による

純粋抽象を目指したたもので

 

バウハウスをはじめとする

ヨーロッパの建築デザイン

大きな影響を与えていますキラキラ

 

 

Q.126のモンドリアンの問題で出てきましたねウインク

 

 


 

シュレーダー邸を設計したのは

 

ヘリット・トーマス・リートフェルトキラキラ

(1888-1964)

リートフェルト

1962年

 

オランダの建築家・デザイナー音譜

 

デ・ステイルのメンバーの1人で

工芸建築分野で

その造形理念を形にしましたビックリマーク

 

 

この椅子も代表作ですね音譜

リートフェルト 赤と青の椅子

赤と青の椅子

Daderot, CC0, via Wikimedia Commons

 

 

 

シュレーダー邸の外観は

この椅子の造形原理を発展させたもの目

 

白と灰色の面

黒・赤・黄・青の線で構成されていますキラキラ

 

リートフェルト シュレーダー邸

 

 

 

 

 

 

出題:美術検定2級問題集ー応用編:アートの知見を広げる 美術出版社 2019

参考図書

改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト (株)美術出版社 2019

続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018

増補新装 カラー版 西洋美術史 美術出版社 2021

芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 幻冬舎 2013