資料を読んで答えよニコニコ

 

【資料】

20世紀は多様な前衛芸術運動が興りますが、それらとは直接関わっていない動きも、各国で平行して起きていました。パリの「エコール・ド・パリ」(a)と呼ばれる画家たちも、前衛芸術運動の周辺にいて影響を受けながらも、独自の画風を確立していきました。

2つの世界大戦の間にドイツで起きた独自のリアリズム的な美術運動(b)も、ダダの精神を受け継ぎつつ、自国の状況を反映した活動でした。

 

 

Q.133

下線部(a)の動向に属する画家で、ロシアから来たのは?

①マリー・ローランサン

②ジュール・パスキン

③アメディオ・モディリアーニ

④マルク・シャガール

 

 

《村と私》 1911

 

 

 

答え ④

マルク・シャガール(1887-1985)キラキラ

 

シャガール

1920年代のシャガール 

Pierre Choumoff, Public domain

 

 

ロシアから 23歳でパリへ音譜

 

エコール・ド・パリを代表する1人ビックリマーク

哀愁を帯びた幻想的な作風を追求しました

 

 

上のリンク先の作品《私と村》

生まれ故郷への思いを描いた代表作キラキラ

 

生涯にわたって

郷愁妻ベラへの愛を描いていますキラキラ

 

 

シャガール ベラルーシの切手

切手

 

 

シャガールの作品はこちらでウインクキラキラ

 

 

 

 

第一次世界大戦後

パリには世界各国から

多くの芸術家たちが集まりますビックリマーク

 

画廊が立ち並び

展覧会が開催され

さまざまな芸術運動が華やかに繰り広げられました音譜

 

第二次世界大戦が始まるまでパリ

まさに世界の美術の中心でしたキラキラキラキラ

 

 

若く貧しい外国人の芸術家たちは

モンマルトル

モンパルナス下町に住んで

協力し合って芸術活動に励みました音譜

 

「エコール・ド・パリ」(パリ派)
と呼ばれた作家たちですキラキラ

 

彼らはフォーヴィスムキュビスムなど

20世紀の大きな前衛運動の

影響をうけながら

 

特定のグループに所属することなく

独自の画風を築いていきましたビックリマーク

 

それは現実追憶共存した

幻想的な画風

 

社会のアウトサイダー的な

疎外感孤独感など

哀調をまとっているのが特徴です目

 

 

 

シャガールの他

エコール・ド・パリを代表する作家は

 

モディリアーニ(1884-1920)キラキラ

モディリアーニ

 

イタリアから22歳でパリへ音譜

 

首を伸ばした独特の女性像

アフリカ彫刻ギリシャの人像柱

影響をうけています目

 

モディリアーニ ジャンヌ・エビュテルヌ

《ジャンヌ・エビュテルヌ》

1919年 メトロポリタン美術館

 

他の作品はこちらをキラキラ

 

 

 

 

マリー・ローランサン(1883-1955)

パリ出身

華麗なパリジェンヌたちを描いて

人気を博した画家キラキラ

 

 

 

 

藤田嗣治

(ふじたつぐはる/レオナール・フジタ)(1886-1968)

1913年に渡仏

モンマルトルを拠点に活動

乳白色を代名詞とする作風を確立音譜

 

 

 

ユトリロパスキンキスリング

シャイム・スーティン などなど…キラキラ

 

 

 

 

 

 

出題:美術検定2級問題集ー応用編:アートの知見を広げる 美術出版社 2019

参考図書

改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト (株)美術出版社 2019

続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018

増補新装 カラー版 西洋美術史 美術出版社 2021

芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 幻冬舎 2013