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《村と私》 1911
1920年代のシャガール
Pierre Choumoff, Public domain
ロシアから 23歳でパリへ
エコール・ド・パリを代表する1人
哀愁を帯びた幻想的な作風を追求しました
上のリンク先の作品《私と村》は
生まれ故郷への思いを描いた代表作
生涯にわたって
郷愁と妻ベラへの愛を描いています
切手
シャガールの作品はこちらで
第一次世界大戦後
パリには世界各国から
多くの芸術家たちが集まります
画廊が立ち並び
展覧会が開催され
さまざまな芸術運動が華やかに繰り広げられました
第二次世界大戦が始まるまでのパリは
まさに世界の美術の中心でした
若く貧しい外国人の芸術家たちは
モンマルトルや
モンパルナスの下町に住んで
協力し合って芸術活動に励みました
「エコール・ド・パリ」(パリ派)
と呼ばれた作家たちです
彼らはフォーヴィスムやキュビスムなど
20世紀の大きな前衛運動の
影響をうけながらも
特定のグループに所属することなく
独自の画風を築いていきました
それは現実と夢や追憶が共存した
幻想的な画風で
社会のアウトサイダー的な
疎外感や孤独感など
哀調をまとっているのが特徴です
シャガールの他
エコール・ド・パリを代表する作家は
モディリアーニ(1884-1920)
イタリアから22歳でパリへ
首を伸ばした独特の女性像は
アフリカ彫刻やギリシャの人像柱の
影響をうけています
《ジャンヌ・エビュテルヌ》
1919年 メトロポリタン美術館
他の作品はこちらを
マリー・ローランサン(1883-1955)
パリ出身
華麗なパリジェンヌたちを描いて
人気を博した画家
藤田嗣治
(ふじたつぐはる/レオナール・フジタ)(1886-1968)
1913年に渡仏
モンマルトルを拠点に活動
乳白色と猫を代名詞とする作風を確立
他 ユトリロやパスキンやキスリング
シャイム・スーティン などなど…
出題:美術検定2級問題集ー応用編:アートの知見を広げる 美術出版社 2019
参考図書
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト (株)美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018
増補新装 カラー版 西洋美術史 美術出版社 2021
芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 幻冬舎 2013