今日の作品は、
ピーテル・ブリューゲルの『イカロスの墜落のある風景』
さて、どこにイカロスがいるでしょうか
1558年頃 72×112㎝ ベルギー王室美術館
右下、海に溺れる足が見えますよね
それが…イカロスなんですって
高く飛びすぎて、太陽の熱で翼が溶けて、
海に落ち命を落としたイカロス…
む~かしギリシャのイカロスは~
ろう~でかためた~鳥の羽根~
って歌いましたよね。
この話を取り上げた絵です
ブリューゲルは、生年も生地もはっきりわかっておらず
1525-1530年頃生まれとされています。
日本は室町時代ですね。
鉄砲伝来、フランシスコ・ザビエルが鹿児島に…って時代です。
この絵が描かれた1558年って、ちょっと調べると
「木下藤吉郎が織田信長に仕える」って出ましたー
16世紀のヨーロッパもまた不安定な時代。
ブリューゲルは、人生の不条理、人間とは何かという真理を、
風刺や寓話を通して、ユーモラスに描いています。
溺れ苦しむイカロスに誰も気づかない日常…
他人の苦しみとは無関係に世界は回る…
なんとも言えませんね
画像はWikipediaより