前回の「#31 サンディエゴに一目惚れ♡」のお話は、こちらをご覧くださいね♡

 

 

楽しい気分も束の間、私たちは家の改造を建築家と話し合い、間もなく家の大改造の工事が始まりました。そのために、数週間はホテルに泊まったり、知り合いのお宅にお世話になったりという全く落ち着かない生活に突入したのでした。

 


 

 

そんな中、娘は新しいキンダーガーデンに通い始めなければならなかったのです。

そして、私が学校の他に見つけなければならなかったのは、娘の分厚いメディカルリポートを渡すドクターでした。どんな専門医に会う前にも、一般の小児科の医師を1人決めなければなりません。患者側の私たちが、何人かのドクター面接後、やっと話を親身に聞いてくれるドクターが見つかりました。そして、娘のセラピーのための診断が始まりました。


 

けれどほんの数週間後には、私の中に再び昔のあの暗い雲がモクモクと立ち込めてきていたのでした。というのも、娘に眼の手術が必要になったのです。もう、手術はコリゴリだと思っていたのに…まるで私が手術を受けるかのように反応しても、実際の手術を受けるのは娘です。そして、私は、手術後のアイセラピーを娘に無理やりやらせなければならない立場となってしました。

 


 

 

家の改造はというと、スケジュールから大幅に遅れていました。私たちが思うようには進んでいませんでした。家の中の電化製品から、窓、床、何から何まで決めなければならなかったり、毎日毎日ハプニングの連続です。おまけに、夫が自分でキッチンキャビネットを作ると言い出したのです。


 

手先が器用で色々やりこなす夫ですが、寸法を測り、デザインを決め、板を買い、道具を買い、切った板にヤスリをかけ、ニスを塗り、組み合わせてという作業の繰り返し。

私には何とも気が遠くなるような果てしない作業としか思えません。ですが、家の改築費が

予算を超えてしまったのです。週日の仕事をしながら、週末にはガレージでキャビネットを作っている夫は精一杯やっていてくれました。私は自分の愚痴やストレスを言うことはできませんでした。

 

 

「どうして、私はこんな思いをしなければならないの?」

と心の中で問いかけみても、誰も答えてくれません。

私はただただ「自分は愚かだから仕方がないんだ」

と言う愚かな答えしか出すことができなかったのです。


 

するとある朝、私はとても気分が悪く、お腹に赤ちゃんが宿っていることに気がつきました。
予想外のことでした。とっさに娘の早期出産のシーンが蘇り、もうあの経験だけなしたくない、と思ったのです。


 

離婚しても不思議ではないくらいの家の改造に伴うストレス。

娘の学校。セラピーやドクターの検診。

今度は2人目の妊娠です。。。


 

自分の心の中にあることが現実に現れるともいいますが、当時の私の中の潜在意識はカオスだったに違いありません。案の定、ここから私の精神的葛藤は深くなるばかりなのでした。



 

と言うことで、この先のお話

丸ブルー第33話「2度目の早産」はこちら♫