最近よく考えているのは、意外と多くの人は「そもそも」の話をしたがらないのではないか、ということです。


「そもそも」の話はたいてい物事の「前提」になっていたり、「当たり前」のことになっていて、改めて考えている人はそれほど多くないか、少し考えてはみるけれど、途中で行き詰ってあきらめて、また前と同じように「前提」としてしまう人がほとんどなのではないでしょうか。


例えば。。


「そもそも」、金融ってなんだろ。

「そもそも」、会社ってなんだろ。

「そもそも」、投資ってなんだろ。

「そもそも」、政治ってなんだろ。

「そもそも」、幸せってなんだろ。

「そもそも」、ビジネスってなんだろ。


なんだか基本的すぎて、そんなの教科書や辞書引けば分かるだろみたいなツッコミがきそうなことばかりですが、

ここで言いたいのは表層的な理解ではなくて、もっともっと本質をえぐるような理解のことです。


きっとこんな一見当たり前の話を改めて丁寧に解きほぐして、考えて、その自分なりの概念を磨いていくことで、はじめて物事の本質に近づけるような気がします。


なかなか人が考えつかなかったような数多くの「イノベーション」は、こんな「そもそも」な問いに、あらゆる偏見や先入観、常識と思われていることを取り除いて、考え抜いた結果として生まれるのだと思います。



自分がやりたいことや好きなことは、こうした「そもそも」を考えることだと最近気づきました。


ただ気をつけなければならないのは、「そもそも」の話は、「本質」に近いかも知れないけど、たいていの場合、「きれいごと」や「正論」という言ってみれば言葉の暴力と紙一重となりがちということです。


目指すべきゴールをはっきりさせると同時に、具体的にどんなステップを踏んでいけば、ゴールに近づくことができるのかも明確にする必要があります。



ただ、一切のムダを省いた「キレ」のある「本質」は、やるべきことも明確で、かつ多くの人の共感を呼ぶはずなので、とにかく常に本質を考えることが最優先である気もします。



そんなことを考えながら帰宅していたら蚊に刺されました。

かゆいです。


こもってる想いとか雰囲気が好きだな。



金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記 (文春文庫)/岩瀬 大輔



¥660
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すごくいい本でした。

著者は資本主義の仕官学校ともいうべきハーバードビジネススクールで、その年の成績上位5%の生徒に選ばれ卒業し、現在は日本に戻ってライフネット生命というベンチャーを創業し、副社長をしている方です。

岩瀬さんが留学生活で気づき、考えていたことを通して、いろいろ考えさせられました。


まるで自分も留学しているような気分が味わえることも面白いです。



いろんなポイントに食いついたのですが、その中から今の自分に響いたのはこれ↓。引用ですが。




岡倉天心「茶の本」


「茶道とは、日常生活のむさくるしい諸事実の中にある美を崇拝することを根底とする儀式である。それは純粋と調和を、人が互いに思いやりを抱くことの不思議さを、社会秩序のロマンティシズムを、諄々と心に刻みつける。それは本質的に不完全なものの崇拝であり、われわれが知っている人生というこの不可能なものの中に、何か可能なものを成し遂げようとする繊細な企てである。」



なぜアメリカビジネススクール留学記でこのフレーズが出てくるのかという説明ははしょりますが(!)、ものすごく味わい深いですね。。


青二才の僕なんかには正直理解を超えるところもあったりしますが、おそらく茶道と人生には通ずるものがあって、本質的に不完全な現実の世界や、見方によっては見えるその中に隠れている美を、受け入れるどころか、「崇拝」することが「茶道」であり、「道」であり、「人生」であろうということなのかと思います。



あらゆる求道者に必要なマインドセットのような気がしてシビれました。



きっと「崇拝」しながらも、さらに一歩進んで考えて、不完全なもの、不可能なものを、少しずつでも磨いていくことが重要なんでしょうね。





まあ、今風(?)に言ってしまうと、


「あきらめたらそこで試合終了ですよ」byあんざい先生


っていうことでしょうか。ちょっととびすぎですかね。


仕事柄、先の未来を想像し、妄想にふけることが多いのですが、

大きな大きな転換がこの数年間で起こるような気がしてワクワクしています。


たとえば、「豊かさ」という価値観。


ざっくり言えば、「モノ」から「コト」へ。このシフトは加速していくのではないでしょうか。



20世紀、人は車を買って、テレビを買って、さらには数年で買い換えて、それが豊かさの象徴であり、

日本やアメリカの経済を支え、社会のダイナミズムを生み出していました。


でも、今、少し薄くなったテレビや、少し燃費がよくなった車がどれだけ人を幸せにしているのでしょうか?

本当にその値段を払う価値があるのでしょうか?


ようやく、消費者は気がつき、行動を変えはじめているような気がしています。



本当の豊かさとは何か?

草食系男子、シンプル族、ワークライフバランス、車に乗らない若者たち。


様々なキーワードの裏側に見え隠れする新しい社会の価値観。



あらゆる価値観が、原点回帰していく世の中になっていくような気がします。

価値観が変われば、企業や経済や社会、文化が変わっていきます。


まだ完全に想像しきれていませんが、新しい日本ですね。楽しみです。




そんなわけで、自分も原点回帰ということで、今週末は自然にかえるために山にこもります。


楽しみっす。

しびれました。。 このアツさ好きっす。