櫛田神社と言えば、博多祇園山笠で有名です。
神輿に相当する「山笠」(あるいは、単に「山」)を掛け声をかけながら舁(か)いて、5kmのコースでタイムを競うという「追い山」が最大の見所です。全長5km程の距離を約30分ほどで走り抜けます。一般の市民ランナーと同じくらいのスピードですけど、あの重い山笠を担ぎながら走るわけですから大したものです。
その追い山のスタート地点が博多総鎮守の櫛田神社になります。七つの流れ(地域)がありますが、一番山笠がスタートするときは、境内にいる全員で「博多祝い唄」を唄います。
祝いめでたの若松様よ 若松様よ~
枝も栄ゆりゃ 葉もしゅげる
エーイーショウエー エーイーショウエー
ショウエイ ショウエイ ションガネ
アレワイサソ エサンエー ションガネー
この博多祝い唄をみんなで唄う光景を初めてテレビ生中継で見たときは、鳥肌がたって、そして涙が出てきました。日本人としての魂を揺さぶられる感じがしました。こういったものは日本人のDNAとして、どこか体の中にあるのでしょうね。
私が櫛田神社を参拝したのは6月下旬にさしかかる頃で、お祭りに向けてちょうど臨時観客席の設営工事をしているところでした。
今年は3年ぶりに無事に博多祇園山笠が行われました。