イメージコンサルタントの勉強を始めてから
ファッションに関する本を以前よりも読むようになったのですが、
その中でも好きな本が、
「SPUR」「FRaU」「Oggi」などで活躍するスタイリスト地曳いく子さんの
「服を買うなら捨てなさい」
本当におしゃれな人の「服の買い方」の指南書で、
・買っていいのは「今着るもの」だけ
・コスパは1シーズンに何回着るかで判断する
・「定番」「マストハブ」は絶対ではない
・自分の得意分野を見極める
・「買い足し」より「買い替え」
・30歳を過ぎたら、ボトムスにお金をかける
といった内容が書かれています。
この中でも、私が特に参考になったことは4つ。
1.コーディネートは服からではなく、靴から考える
ばっちり服を決めたけど、外が雨や雪で結局ごついブーツになって、服とちぐはぐ。
一日歩き回る日にヒールの高い靴で、半日過ぎた頃には足が痛くて変な歩き方。
こんな事態では、大人の女性としてエレガントに見えない。
だからこそ、自分にあった履き心地のいい靴からコーディネートを考えて、
快適に一日過ごせるように、ということが書かれています。
実は東京に行くときに、ヒールの高い靴でいって、
途中であまりにも足が痛くて、裸足になって帰ったことが(笑)
それから、靴の重要性を見直して、
長時間歩けて、足に負担がかからない私にベストな高さは何センチか、
そんな観点から靴を選ぶようになりました。
また、その日にはく靴から服を考えるようになったので、
おのずと組み合わせる服が決まってきて、服選びも楽になったんです。
ヒールの有無ではけるパンツの長さが変わってくるので、
低いヒールのときは、このパンツにするかスカートしかないな、
じゃあ、このトップスかなっていう具合に。
本当に、靴から考えると、後から、あれ?合わないと思うことがなくなります。
2.なんでも着こなせる=おしゃれ、ではない
今は、ゆるっとしたシルエットが流行ですが、
骨格ストレートタイプの私には似合わない。
でも、以前は、ナチュラルな印象の洋服を
「着こなさなければおしゃれになれない」と思って
挑戦しては失敗する、を繰り返していました。
でも、おしゃれな人 と おしゃれが好きな人(流行りものを身につけるのが好きな人)
は違う、ということが書かれたこの本を読んで、
私がなりたいのは「素敵な人」であって
いろいろ持ってる人ではない、ということに気づけてから、
似合わないものを無理に試すことはなくなりました
3.定番、マストハブ は絶対ではない
トレンチコート、ボーダートップス、リトルブラックドレス・・・・
大人の女性として、もしくは、その着回し力から
絶対にもっておくべきアイテムがよく紹介されています。
でも、人と同じかっこをすることがそもそも嫌だし、
本当にそれらがないといけないの?
そんな疑問を持っていたのですが、それに対してもずばり
「好みでないなら必要ない」と書かれていてすっきり
4.いまいち服を減らすだけで、おしゃれになれる
これも、その通り!と実感したことです。
以前は、服の数があればなんとかなると思っていたので、
とりあえず、安いもので無難なものをたくさん持っていました。
ユニクロのセーターとか、色違いで何枚も。
でも、似合うかどうか、という視点で選んでいないので、着てもぱっとしない。
ただ、目につくところにあるのでちょっとそこまで、っていうときについつい手にしてしまう。
スーパーにいくのに、全身、ばちっと決めてっていう必要はないかもしれませんが、
こうして楽だから、という理由で選んでしまう服を減らすと、
似合うものだけが残っていくので、必然的に装いが整っていく気がします。
し、何より服の管理が圧倒的に楽。
パーソナルカラーも分かったので、
もっと厳選していけると思うとワクワクします。
ファッション関係の本は、
どちらかというと、このアイテムを着るときはこうした工夫をするといいですよ、とか
お気に入りのこの服はどこで買いました、その時の選択基準はこうです、という
服を購入する前提で書かれた本が多い印象です。
なので、読むと、
私のクローゼットにはこれがないから買い足さなきゃ、って思ってしまうことも。
でもこの本は、買い足さなくてもおしゃれになれる、という前提で書かれているところが
とても共感できた点です。
前書きに
「服をたくさんもっているから幸せになれると思ったら大間違い。
あなたを美しく見せてくれる服”だけ”を、適量持っているのが理想」
と書かれていました。
この考えに共感される方にはお薦めの一冊です。