ヘアメークアップアーティストの山本浩未さんの本
「きれいは力」
この本は、長らくメイクすることから遠ざかって
「きれい」になる方法がわからなかった私に
そんなに構えなくても大丈夫、と語りかけてくれた本です。
山本さんご自身が、メイクアップアーティストという職業ながら
メイクや綺麗から一時、遠ざかってしまっていた時期があり、
そこを乗り越えて、日々綺麗を積み重ねていけるようになった経緯と、
毎日実践されていることなどが書かれています。
メイクは「やらなくてはならないもの」ではなくて
「自分や周りを楽しくするためのもの」
女の道は、2つに一つ。
ただの中古になるか価値のあるヴィンテージになるか。
心をふわっとさせてくれる言葉や、
ドキッとする言葉も随所にはいっていて、
きれいになることは楽しいことだと
読んだ後に思える本でした。
とくに、ただの中古になるか価値あるヴィンテージになるか、という言葉は
ものすごく心に残っています。
私は、若く見せることに命を懸けるタイプのアンチエイジングには
あまり関心はありません。
どうしたって、年齢は重ねていかざるを得ないのだから、
その分をマイナスしようとするより、
どう重ねていけるかを考えるほうが前向きな気がするから。
でも、この本を読むまでは、
ただ年齢を重ねる、だけになっていて、
自分に手をかけることが全然できていなかったんです。
だから、中古街道をまっすぐ走ってしまっていた。
50代になったときの、おじさん化した自分が容易に想像できました。
価値のあるヴィンテージになるためには、
定期的かつ継続的な「メンテナンス」と
「日々の愛情をもったお手入れ」が大切。
そして、この本では、難しい特別なお手入れではなく、
日々の基本的なシンプルなケアが、
ヴィンテージへの近道だと書かれています。
今でも日々の基本的なケアを怠ってしまうこともありますが、
そんなときは、私が目指すのは価値あるヴィンテージ！を思い出して、
気持ちを塗り替えています。
ちょっと綺麗から遠ざかっていたな、
自分を大切にできていなかったかな、という人にお薦めの一冊です。