● 2019年夏、遅ればせながら、ドイツでの音楽夏期講習に参加した日々の事を綴っています。(昨年は、ブログを書いていなかったので。)
こんにちは、白井晴美です。
子育てが終わって、昨年、初めての音楽夏期講習に参加しました。教室のレッスンに直結する内容ではありませんが、もしよろしければどうぞお読み下さいね。
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講習初日。
その日、ライプツィヒに程近いハレの町は、気持ちの良い夏空でした。
初日は1時間近く余裕をもってホテルを出発し、市電に乗って、指定の駅で下車したにもかかわらず、
私は、手持ちの地図との、ちょっとした書き方の違いに戸惑い、かなり道に迷ってしまいました。
やっとたどり着いたマルティンルター大学の音楽学部は、結局、市電の下車駅からは徒歩5分程度で、すぐ近くでした(*_*)
まずは、受付を済ませ、練習ピアノについて、ドイツ人の学生さんが、英語で説明してくれました。
早速、講習生であるプラカードを首に下げていると、階段ですれ違ったある大学生らしき男性が、
「講習生なの?○○」(英語)
と、ニコニコと挨拶してくれたのですが、
早口英語が聞き取れず、緊張のかたまりの私はポカンとしてしまい、お返事がとっさにできませんでした(TT)残念。
やはり、言葉はできた方が良いですね。
この日は、まずピアノ練習をしました。外はひどい暑さではなかったのですが、閉めきった練習室は、冷房はなく、毎日サウナ状態でした。
飲み物は、ひたすら「水」。
ドラッグストアで日々買い続けました。水のペットボトルと楽譜で、常にバックは重く、これはなかなか辛かったです。
大学の近くは、こんな町並み。この道を毎日何度も行き来しました。
翌日は、担当の先生別に集合して、レッスン時間の調整、自分の予定が決まりました。
講習中、レッスンは全て見学可能。私も他の先生のレッスンを見学できました。
レッスン室も、窓を締め切り扇風機のみ。先生方も暑そうにされていました。
担当のシェプス先生は、もちろん、初対面。多くのピアニストを育ててこられた先生です。
私がレッスンで最初に弾いたのは、バッハ/パルティータ第1番。
プレリュード&様々な舞曲のリズムに基づいて作曲された全6曲からなる明るい曲です。
見学の方と通訳の方もいる中、緊張しつつ、プレリュードを弾くと、
♪♪♪
もう、その時点で先生からたくさんの貴重なお話がありました。
今回、このブログを書くにあたり、その時の録音をもう一度聞き直してみました。すると、レッスン中には受け取れていなかった深いアドバイスを、たくさん発見しました。
♪人に向かって話すように、演奏する事。
♪音は弾いた後、よ~く聴く事。
シンプルな言葉にすると、こんな注意になります。先生は、たくさんの例を加え、演奏されながら、何度も私に話されていました。
この注意は、後から考えるにつけ、私の課題を見事にとらえている言葉でした。
今、そのお話をもう一歩掘り下げて考えると、このように感じられました。
いい演奏をしていくには、
時に壁にぶつかり、マイナスな出来事があっても、それでも、
「人を信じて語りかける。」
一度体裁を外して、
「自分の気持ちを素直にみつめる。」
と、同時に、
「他の人(作曲家)の気持ちを深く受け止める。」
それから、どうするかを考える。
このようなレッスンを皮切りに、講習の日々が始まりました。
又、時々、書いてみたいと思います。
昨年の貴重な経験が、間接的に、小さなお子さまへのレッスンに対しても、私からの良い影響になっているといいなあ~~、と願っています☆