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ただただポエム

宙(ソラ)に十字を描いた
キミの細い指

それで世界が救われるなら
僕らも
そろそろ
救われる頃だろう…

人はキミの事を
優しい人だ
なんて勝手言うけど

知ってるんだ

柔らかいセーターの下

突き刺すほどの
冷たい腕に
キミ自身が刻んだ
赤い十字架が隠されている事

一人よがりな神
願うばかりで
与えられない

そんな穢れた
ボクの『天使』

それが
ボクの
愛するキミ

それでも
愛する
ボクの天使。
そっと深く
この部屋に
囲い込んだまま

空高く
十字を描いて
刻んで
罪を…願いを
その腕に…

僕らの為だけに。
喉を詰まらせた 白雪姫
明日を叫ぶコト
愛を叫ぶコト
失って

息をしなくて済むことに
涙した。

赤いリンゴ
ひとつ
転がって

穢れた想いも
一つ
転がり落ちる。

ただ一つを
得る為に
もう何年も昔の出来事だと言うのに

あの頃、人目を盗んでは
幾度となく、幼きボクを
侵食し犯したキミ。

風の噂が
不意を狙ったかのように

そんな
キミの今の居場所と
キミの事を伝えてきた

相も変わらず
16歳も年下の女の子を手篭めにして
一人優雅に結婚して。

今も本質は変わらないんだ

知った。

このボクの感情は
自分自身、どう表現したらいいのかわからない。

ただただ
掴みどころのわからない鉛を飲み込んでしまったみたいで
吐こうにも
飲み込もうにも
探ろうにも
身動きがとれないまま。

ただ頭のネジが歪む音だけは聞こえるんだ。


世の中の人は
内に楔を抱えたキチガイなボクに気づくと
病気だとか
かまってちゃんやら
で括っては、投げやりに履き捨てて
通り過ぎゆく。

好きでこんな風になったつもりではないのに。

この悔しさすら
「病気の自分が悪い」
と飲み込んで。

一人
過去の事も
病のことも
真実を話せないまま
口を閉ざして
時折、一人狂いつつも生きている。


この楔の元凶を
今もどう解決したらいいのか
憎しみなのか
今すぐ殺してやりたいのか
わからないまま無気力に生きている。

ただ
痛む胸と
辛くても涙すら出ない感情だけは本物で
今でもストレスという負荷がプラスされると
記憶を失うボクがいて。

昔の記憶は
「あの子」が抱きしめたまま
時折、暴走しては
今のボクは思い出せない。

ただ苦しい。
癒えない傷が
ただ苦しい。。

こんな日は
一人
現実と自分を喪失する。
走れ
走れ
かき消す為に
打ち消す為に
ボクの記憶に積み重ねられたモノ
ボクが失ってきた事

いつだって
誰かに侵食されて
犯されて
そんな風になじられて

そんな生き方しか
叩き込まれていなくって
ただ
今をもがくだけで必死だった

気づいたら残されたものは
夜明け前の
暗く静まった部屋

咥えた錠剤
キミが握らせた切れ味のイイ
ナイフ。

最後に
切れ切れのボクの呼吸音
だけ

それが全て

ボクの愛すべき全て
淡くまたたく夜の都会(マチ)

枯れた枝葉のハザマから
かすれたキミの匂いが
こぼれ落ち

ふわりと舞う雪の中
ふわりと笑う君がいて

チリチリと痛む寒空に
チリチリと千切れる恋がある

それから
少しうつむいて
揺れる髪の隙間から
キミ見つめ。

ただ
刹那に
ただ
キミを抱き
ボクはたたずむ。

そんな恋。