昨日、久々に長男がやって来た


弁護士に相談している事

その進捗状況について説明をした


いつも

夫との緩衝材になってくれていた長男

大人の対応をし続けていた

夫は信じている事だろう

長男だけは

自分を許してくれるだろうと


まさか、母の想いや希望を

打ち砕かぬようにと

これまで自制して来たとは

夢にも思っていない事だろう


私が思っている以上に

長男の胸に秘めた怒りは凄まじかった


絶対に引くな、怯むな…と

ゲキを飛ばされた


慰謝料請求

たとえ相手取るのは女であろうが

それをきっかけに夫は家を出るかもしれない

そこからは別居のカウントダウンが始まる

こちらが想像する以上に

夫は卑劣な手を使ってくるだろうし

それに一々傷ついているようじゃ駄目だと

念押しをされた


それにしても…と

長男はため息


「何故もっと早くにやらなかったの?

そこには

出ていかれるのが怖い、とか

また夫婦としてやっていけるかも、とか

そんな気持ちがあったからだよね」


その通りだった

長男は尚も続けた


「実際、そんな気持ちや期待は

一切捨ててください

そうじゃないと闘えない

俺や次男に迷惑をかけたくない、とか

それも考える必要はない

むしろこちらは

やっと本音を言える

本気で闘える、そんな気持ちだから」

と…


引かない

怯まない


恐らく…大丈夫だと思う


この3年の年月が

私を変えてくれた


夫を待っていたかった…が本音

夫を見限ろうとして重ねた日々ではない

慰謝料請求は

夫を取り戻してから…

そう決めていた筈だった


結果的にはそうはならなかった


夫に

女と共に

勝ち切る為の準備期間を

与えただけだったかもしれない


それでも、私にとっては

必要な時間だったのだろうと



今さらながらにそう思った