女達の慰謝料請求について

まだ決めかねている自分がいる


ピロリについては

夫との不倫関係を解消して一年半近く経つ

今更感はあるものの

けじめをつける意味でも

やはりやっておくべきなのかもしれない、とは思う

あの頃の苦しみをなかった事にできる?と

自分に問いかけてみる

答えはNO


ましてや

カッパに関しては言うまでもない


それなのに、何故悩み

ズルズルと引きずったのかと言えば

勿論天中殺などの兼ね合いもあったけれど…

でも、やはりそこは夫ありきで

物事を考えていたからだと思う

もっと言えば

女への慰謝料請求はある意味

「二人の仲にひび割れを生じさせる為」であり

「夫を取り戻す為」の手段だと考えていたから


それをきっかけにあちら側が揉めて

女が本性を現し

二人の間に亀裂が入れば良いのに…と

それを願っていた


ただ、一方では

慰謝料請求をきっかけに

二人が更に団結し、私を敵認定し

絆を深めるのではないかと

それが怖かった


どちらもよく聞く話だ

どちらかと言うと後者の方が

圧倒的に多い気はする

たとえ一時的なものではあっても…


だから、その二つの考えの間を

まるで振り子のようにずっと揺れ続けた


また

時間が経てば

夫の頭も少しはまともになって

家族の元に帰還するのではないかという期待も捨て切れなかった


いずれにしても他人軸

夫ありきだった事は間違いない


それでは、慰謝料請求はおろか

夫と話し合いもできやしない

夫と対峙する事自体を恐れているのだから…


もうこれ以上夫婦関係が悪くなる事など

ないですよね(デッドラインに至っているのだからという意味だと思う)それならやったら?…と言われる事もある

それも又、根っこにあるのは夫軸かもしれない


夫などどうでも良い

悪事を働いてきたのは夫なのだから

女に対しては単にやった事への制裁として

私の気の済むように(やられた事は消えないし到底気など済む訳もないけれど)

粛々とやれば良いだけだ


それに対し夫が激昂しようが

完全に家を出て行こうが

女側に付き、最終的に出廷して

私と対決しようが

夫の思いなど関係ない


私がやりたいのかやりたくないのか

それだけ…


そこまでの自分にならなければ

できない


そんな気持ちに私自身が

どうかなれますように…と

願っていた

ただただ、

そんな風にもがき続けた年月だったように思う


そして、とうとう

一人めの不貞について時効成立まで

あと3か月となってしまった


ここまで待って

願って

苦しんで


私は自分軸になれたのだろうか


何をしても後悔しない

誰の思いも関係ない

ただ自分の為にだけ

闘える自分に



なれただろうか



衝撃と怒りという

闘いに必要な原動力を

私は生きる為に

少しずつ捨てながら

長い長い道のりを

歩いてきてしまった気がする


それらを手放し

冷静さを手に入れた今

それでも、消えない思いはある


やらなかった後悔を

これから先の人生に抱え込みたくはないと思う




いまだに振り子は




静かに揺れ続けている