結局、不倫って

本人の自覚の問題


ウチの夫の場合

長年開き直ったりせずに隠し続けていた時は


ただ、知られていなかったから

善き人間を演じ続ける必要があった…それだけ


今全てが明るみに出ても

不倫をやめないのは自分の悪事がバレたから

これ以上善人(常識人)を演じる必要がなくなった…そういう事


自分の中のタガが外れたというか

一線を超えてしまった

そんな感じ


平たく言えば

不倫を続けていたい、ではなく

元のポジションに戻れないなら

偽人格で居る必要はない…という事


だって…

不倫をやめて

家族に戻るという事は

まずは自分のしでかした事を認め

下衆な自分と向き合う所から

始めなくてはならないから…


長きに亘る妻子への裏切り

誠実とは程遠い行い、

嘘で固めて守っていた自分の虚像


ずっと蓋をして

無い事にしていたもの


それらを受け止めるなんて

夫には耐え難い事


離婚すれば

妻のせいにできる

事実をすり替えられる

何より人を裏切り続ける

「悪人」ではなくなる


それが一番安易な道だから


こんな事を言うと

また、小難しい事ばかりを並べて…とか

推測ばかりだけど

問題はもっとシンプル

居心地の良い所に男は行くもの…とか

不倫相手の方が好きだから…とか

また色々言われるのだろうけれど



違うよ…


恋愛ならそうかも、だけど

不倫は違う


誰の所が安らげるとか

こっちよりあっちが好きになったから…とか

そんな単純な事じゃない


最初の動機が

そこに行けば楽しいから

憂さが晴らせたから、であっても

それは必ず移ろうもの


それが何年もずっと続くなんて

人間である限り、無理


所詮は腐った関係だと気づき

いずれ

苦しみにのたうち回る事になる



そんな単純な事を言っている人は

本当の不倫地獄を知らないだけだと思うよ


決して女の所に行ったきりにはなれなくて

優柔不断な態度を繰り返す

幸せそうにも見えず

病んでいる夫達は多い


それはやはり揺れているからだよ


誰を好きだとか嫌いだとか…

妻と離婚して不倫女と再婚したいとか…

そんな人間はごく一部


自ら足を踏み入れた

不倫沼に足を取られ

もがく事もなく

惰性で浸かり続けているだけ


周りが何を言おうが

本人がやめようと決断しなければ

そこから出る事はできない


ただ


そのきっかけは必要だと思う


それが何かがわからずに


タイミングさえつかめずに



妻も


沼の淵で



必死でもがいているものだよ