夫は

以前私に言い放った


お前の顔色を伺って生きるのは

もうご免だと…


帰宅すると

何を怒っているのかわからない不機嫌な顔


何があったのか

自分の何がいけなかったのか

今日は何なんだろう

何があったんだろう…と

いつもビクビクしながら生きてきた


だから

もうお前の機嫌をとる事も

顔色を伺って生きる事も

嫌だ…

真っ平なんだ!


そう言った


ピロリとの事がバレた直後のこと


私は夫が何を言っているのか

全く理解できなかったのだけれど

夫はそう思って

これまで私を見ていたのだな…と思った



ピロリなら

カッパなら


夫は素の自分のままで

きっと

楽に生きていられるのだろうと


それだけは

いつまでも

まるで

抜けない棘のように


心にずっと刺さったままだった



でも…俯瞰してみれば

私が怒っていたのではなく

カッパとの20年を越える悪事が

バレたのではないかと

夫はいつも私の顔色を伺って

ビクビクしていたのではないか…と

そんな気もする


不倫バレしたばかりの夫の言葉になど

いつまでも縛られていてはいけない



最近はそう思う



いい加減に


棘は抜いてあげないと



自分が可哀想だから