久しぶりに丸の内でランチ
ご一緒したのは
大切な友人であり、元サレ妻さんでもある
私のお師匠さん
↑
私より年下
勝手に師と仰いでいるのだけど
尊敬しているのはその心の強さ
三手先を読む頭の良さ
ブレない姿勢
どれを取っても超一級品
2年半、不倫同棲にどっぷり浸かった夫
子供の世話の為だけに週2日
数時間だけ戻ってくる夫に
毎回、離婚を迫られたという彼女
冷たい目で睨まれ、暴言を吐かれ
シタ夫テンプレのオンパレードにも
決して動じなかったツワモノ
返す言葉は毎回決まって
「離婚はできないよ
だって、私はあなたが好きだから」
さらに、暴言を吐かれ
「じゃあ、どうすんだよ❗️俺はもう無理‼️」
「さて、どうしようかねえ。
困ったねえ…」
これを言い続けること2年半
その間、シタ夫は色々やらかしてくれた
これまで
夫婦共に親しくしてきた仲間達に
俺の彼女だと女を紹介し
コイツと一緒になると宣言し
同棲を始め、妻子の生活費を減らし
女と2人海外旅行に数度出かけた
そして、夫は家に来る度に
離婚を迫った
幼い息子を寝かしつけ
添い寝したまま寝落ちするが
その都度アラームをかけ
深夜に飛び起き女の元に帰る
その後ろ姿に
寝たふりをしたまま
彼女は血の涙を流した
それでも彼女は諦めなかった
夫を罵倒したりもしなかった
夫には自分は敵ではない事を
知っておいて欲しかったから…と
毎日神に祈り、
いつしか
彼女の掌には神秘十字線が現れた
夫の今の姿は本当の夫じゃないと
この人はいま病気
今はおかしくなって他の女と一緒に居るけど、
これまでも、これからも
夫の隣にいるのは自分しかいないし
自分の隣にいるのも夫しかいないのだと
全くブレない心
やがて、夫は
妻と子の待つ家庭に戻って来た
ボロ雑巾のようになって…
彼女の真似など到底私にはできない
彼女は
才女であり美人であり
最強の女だ
彼女が言うには
花畑にいる病人には
正論などぶつけても無駄
何を言っても心には響かない
でも、それは今だけ
今だけです
あれ程、酷い事をし
あれだけ重症の不倫脳でも
夫は帰ってきました
大丈夫です
戻ります
戻ってくるんです
私は信じる
「好き」は最強の言葉だから
相手に強制する訳じゃなく
相手に何を望む訳でもない
自分の気持ちを
ただ
真っ直ぐに伝えているだけ
たとえ彼女のようになれなくても
気持ちは全く一緒だ
たとえ今は響かずとも
この言葉は頂いておこう
「別れないよ、だってあなたが好きだもん」