つい先日

次男の、本社から支社への転勤が決まった

かなり遠くはなるが、

何とか家から通える範囲の

小さな代理店のような支社


社会人2年生

同期は皆、

関西や九州にある大きな支社に行った新幹線 飛行機


コロナ禍で周りが苦戦する中

幸いにも

次男は希望していた大手に就職が決まり

その直後の夫の不倫発覚


以前から次男には伝えておいた


あなたには未来があるよ

もし、転勤の打診があったら

たとえ、遠隔地であろうが

自分の人生だけを考えて受けてほしい

家の事は大丈夫だから…と。



でも、次男はそれをしなかった


家庭の事情を知る上司との面談


「辛い事はない?」の一言で

次男の心は決まった

「辛いです…」と

正直に話したそうだ


仕事に関しては、不満はなく

むしろ家庭状況に配慮して頂いており

ありがたいと。

が、プライベートでは

非常に辛い毎日である事。


これまでのように、父を頼る事は出来ず

母の手に余るようなら姉を施設に入れると

公言している父。

自分はそれだけは避けたいと考えている事

故に自分の支えが必要である事などを

淡々と伝えたそうだ。


上司は黙って話を聞いてくれ

最後に諭すように、こう話してくれたそうだ


人として、男として一番大切にしなくてはならないものは仕事ではない、と。

家庭であり、家族だ。そこに責任を持ち、果たす事だ。君のお父さんがどんな人だろうと、それだけは覚えておきなさい。辛かったら、一番に相談してほしい。会社の事はこちらで何とかする。だから、心配せずに君はお母さんとお姉さんを守ってやりなさい、、と



近県への転勤は

会社が配慮をしてくれたのだろう…と

次男は私に話してくれた。

「ただ、もう俺は出世出来ないだろうな」と

ポツリ…


私は聞いていて涙が止まらなかった

夫には殺意まで湧いたムキー


息子のこれまでの努力も、その成果も

息子だけのものだ

息子が掴み取ったものを

誰も奪う権利はない

コツコツと積み上げできた信頼も


息子は父の信頼を裏切った事など

一度もなかった

なのに

父はそんな息子を、家族の信頼を

いとも簡単に裏切った



自分の事しか考えられない夫

あと何年生きるかわからない人生を

ただ自分の為だけに生きたい…と


成人した子供達には責任は果たしたのだから

もう俺にはない、と言い放ち

息子達にも

お前達には何の責任も義務もないのだから

さっさと家を出てしまえば良いのに…と

娘の面倒は

女はみたくないと言っているし

俺も女にはみさせたくない

彼女は娘に対して何の責任もないから


私に対しては

娘の事はお前1人で背負って生きろ

出来ないなら、施設に預けるだけ

生活費は充分払ってやってる

それ以外の金をどこで誰に遣おうが

俺の勝手だと…


そもそもは

自分のやらかした事を

責められたくないからと

家庭から逃げ出し

親戚や身内から責められる事を恐れ

中途半端でも責任は果たしている…と公言


そして、何があっても我関せずで

相変わらず、だらしない女との暮らしに

どっぷり浸かっている夫



そして



そして

それに対して

毅然と立ち向かう事のできない私


知らず知らずのうちに息子達に甘えている

私にも責任の一端はあるのだ





神様から

今の家族を俯瞰して見せられたような




そんな出来事のような気がする





本当にこのままで良い?



そう問われている