LAに戻る飛行機は、3人席の真ん中だった。



韓国人の若い男の子、私、韓国人のオバちゃん



韓国人のオバちゃんが、全く英語ができないで、

飲み物さえも頼めない。


で、クルーは、なぜかいつも

オレンジジュースを置いていく。

「ミルク」って言ってる気がするのだが、、、




しばらくすると入国のカードを渡され、

それを記入しなくちゃいけない境地に

オバちゃんは追い込まれた。




ちなみに韓国人の若者は、

日本語で話しかけられ、ぼやぼやしてて、

日本語版の入国用紙をもらってしまった。




私は英語で話しかけられ、英語の用紙、

オバちゃんは無言で英語の用紙を渡された



なので、私は韓国人の若者と

その用紙を取り替えてあげて



オバちゃんのために

韓国語の用紙はないかと聞いてあげた。




が、ないという、、、




なので、機内誌の韓国語で書かれた

見本のページを見せてあげる。



オバちゃんになんか質問されるが

もちろん全然わからん、、、




わからないと言うと、

同じことを何度も言ってくれるが、

韓国語は全くわからないので、

何度言われても・・・

わからんもんはわからん。





となりの兄ちゃんにお願いすることにする。





と!





まさかのっ!!




兄ちゃんも英語ができなかった。




韓国語がわかるクルーはいないかと

聞くがいないらしい。




すると先ほどのクルーが

「一枚だけあったよ」と

韓国語のカードを持ってきてくれた。





これで、全て解決!と思ったのに、、、、




2人して、それを読みながら、討論!




いったい何がわからないのか、、、




チュ、チュと言いながら、

指さすあたりを見ると、どうやら、

アメリカでの滞在地の「州の名前」が

わからないらしい。


 
若者は、LAだったので、

CAと書けカリフォルニアの意味と教え




オバちゃんはヒューストンだったので、

TXと書いてあげた。




オバちゃんと若者はまだもめている。




そして、オバちゃんは、

私がせっかくTXと書いた隣に
 
LAと書いてしまった、、、




そしたら、若者が、LAはここに書けと

指示したようで、

ヒューストンの隣に、更にLAと書いて、

TXの隣のLAを消して、CAと書いた。




きっとオバちゃんはLAにも立ち寄るので、

書いたほうが良いと思ったんだろう。




でもさ、番地は、ヒューストンの番地が

書いてあるわけだから、おかしいでしょ





でも、私は、見なかったことにした。







そして、2人は、またある質問で討論を始めた。




いくら相当のものを持ち込むか書く欄だ。

ゼロって書いちゃえばいいのにって思ったけど

そうも言えないので、二人の動向を見守る。





すると!!!


オバちゃんが、お財布の中のウォンと

封筒に入ったドルを数え始めて、

それをそこにウォン表記で書いてしまった。




違う、持ってるお金じゃなくて、

持ち込む物の金額を書くんだよ、、、、




でも私には説明できない。




ちょっとだけ英語のわかる若者に告げたが、

勘違いして、オバちゃんよウォン表記を

ドル表記に換えさせた。


ま、ちょっとはマシか、、、



そして、2人とも、仲良く

$2000と書いてしまった。




駄目だよ、住所の間違いは

きっとどうにかしてくれると思うけど、

そこ間違えたんじゃ、関税を取られてしまう




マジで、1時間近く説明したけど、

全くわかってもらえぬまま、

着陸態勢に入ってしまった。





2人は、討論しながら、

テーブルやTVを元の位置に戻してくれない。




クルーもお手上げなのか見ぬふり、、、、




私も、お手上げだ、、、




そして、そのまま着陸、、、




良かったと思ったのもつかぬ間


着陸するや、シートベルトを外し、

オバちゃんはトイレにいってしまった。




むちゃスピードで飛行機は走ってるのに!




注意されてるのが見えるがどこ吹く風、、、


最期は、羽交い絞めにされ、

ひきづるように席に戻された。





私まで注意されたやん、、、





そして今度はシートベルトサインが消えた。


特にトイレに行きたかったわけで

なかったようで、

トイレには行かずに降りるらしい。




オバちゃん私に感謝しているようで、

私のバックを何度もなでてくれた。





お願い!



関税が取られていませんように。



韓国語のわかる入国管理官がいますように、、、






最後は祈るしかなかったのである。