今季の初め、
クォーターバックさえ居なかった。
オフェンスラインも二人しかいなかった。
昨年度のリーディングラッシャーPが
いなかったら、
私はチームをやらなかったと思う。
コーチ陣も決まっては辞め、
来るんだか、来ないんだか、、、
ヘッドコーチがパターソンに決まって、
もう彼と心中するつもりでいこうと思った。
私が1番手を焼いたのは
選手への接し方だった。
日程を決めるのにも、全選手に聞くと
一番主張していた選手が来なかったり
やめてしまったり、、、
共同オーナーのGHは
この頃仕事が暇だったので
なんとか力を合わせてやってきた。
でも選手にやめて欲しくないばかりに
二人とも、選手には腫れ物を触るように
接していた気がする。
途中、ティフが入ってきて、
選手に言いづらいことを
ずばずば言ってくれてまとめてくれて
本当に助かった。
日本から来たモモが怪我で戦線離脱
細かいいろんなことを手伝ってくれて、
私の不得意な部分を
みんながカバーしてくれた。
リーグ戦が始まった。
開幕戦は準備でばたばただった。
選手の友達や家族が
ゲームの運営を手伝ってくれた。
最初は、
「どうせ、ボランティアだから、
毎回来るかわからなし、
途中でやめるかも知れない」
って、思っていたら、
本当に責任を持って、
全員が最後までやりとおしてくれた。
シーズン前はお金が入ってこない。
GHと二人で、立て替え続けた。
クレジットカードも限界に達し、
本当にお金に困ったときに
日本のクラウドファンディングのお金が
入ってきて
スポンサーも少しづつ集まって、
期限までにユニフォームを買うことができた。
本当にありがたかった。
初戦、強いチームと当たったので、
ルーキーの多い我がウォーリアーズは、
不利だったが、
その後、弱いチームと対戦しながら、
徐々にチーム作りができてきた。
ルーキーチームにありがちな
得点のできないチームでなく
弱いチーム相手には、
常に高得点が取れるチームだった。
リーグでの順位も上がってきた。
プレイオフ進出も決めた。
去年は果たせなかった位置まで来た。
でも私はどうしても、
ウァーエンジェルスに勝って
ダラスと対戦したかった。
ダラスは昨年優勝のチームで、
80名を超える選手を抱えている。
今年も全く危なげなく勝ち続けている。
ルーキーイヤーの今年、
正直優勝は厳しいと思った。
でもなんとか勝ち抜いてダラスと対戦して、
来年につなげたかった。
ヘッドコーチのボビーも、
試合前のミーティングで全選手に言った。
「ダラスと対戦してみたい。」
奇しくも同じ気持ちだった。
ウァーとの対戦は3回あったが、
結局一度も勝てなかった。
最初の2戦は勝機さえなかった。
最後の試合で、やっと勝機を見た。
でも生かせなかった。
負けたのは悔しいけれど、
3回やったので、悔いはない。
今季、私たちの夢はかなえられなかった。
私の目標まで、もうひとつ届かなかった。
負けた日の夜から、
既に来季について、話をしている。
今シーズンより
スタートの日が4ヶ月も早い。
今後、きな臭い話がまた沸いてくるだろう。
選手の引き抜きの話も始まっている。
でも今シーズンの初めとは違う。
今シーズンの初め、
私は、GHと二人きりだった。
来季に向け、
強力マネージメントスタッフと
ヘッドコーチとコーディネーター、
信頼できる選手たち、
そして支えてくれる選手の家族と
応援してくれるファンがいる。
今季は、応援本当に
ありがとうございました!
みなさんの後押しがあり、
ルーキーオーナーとして、
プレイオフで勝つまでのチーム作りが
出来ました。
選手としても、オールスター選手に選ばれ、
プレイオフからは、
センターとディフェンスエンドの両面で
スターターとして、
出場することができました。
でも目標は全米制覇!
この目標に向かって、
しばらくは突き進んでいきたいと思います。
今後とも応援の程よろしくお願い致します。
パシフィックウォリアーズオーナー
#79 鈴 木 弘 子