アゲハ蝶~飛べない雌アゲハ~ -46ページ目
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*夏の思い出*

人であふれた町
屋台の煙や提灯の光が夏の夜を演出する



懐かしい匂いがした
懐かしい空気だった


僕ゎ思い出したんだ
君と来たこの花火大会


人混みを歩く事に気が向かない君を引っ張って
下駄を刷りながら歩いたね君が買ってくれたネオンのうちわゎ今も捨てられずに持っているよ


僕ゎ思い出してしまったんだ…
幸せだったあの日々を…
この町並みの中で鮮明に感じてしまった思い出



胸が締め付けられた
苦しくなった



君と来たのゎ随分昔なのに去年の事より覚えてるんだ…


気が付くと僕ゎ君を探してた
花火など見る目もなく
人混みをかきわけた…


心の中で叫んで
叫んで叫んで…
君の名を呼んだんだ


ねぇ君ゎこの大きな花火を誰と見てる?
隣にゎ誰が笑ってる?
綺麗だねと幸せそうにこの花火を見上げているのかな

僕ぢゃない誰かと…

*夢*

何で覚めてしまったの…
もっと貴方に逢っていたかったのに…


途中で覚めた夢ゎ穴だらけでなかなか思い出せない。


夢でしか逢えない
あの日のままの貴方


夢の中の貴方ゎ
笑ってあたしを見つめてくれる…





ねぇ…
行かないで…
行かないで…





また迎える貴方が居ない朝

*記憶*

あなたと歩いた道


あなたと行った場所


あなたと見上げた空


あなたと眺めた星


あなたと食べた物


あなたと聞いた曲


あなたと感じた夜


あなたと迎えた朝



浮かぶのゎ貴方との思い出振り替えるのゎ簡単
進む事があたしにゎ出来ない
思い出だしてゎ涙して
心の中であなたの名前を呟くの



このまま忘れられないの?
あなたゎもう忘れてしまったの?
この先もあなたとのすべてを思い出して生きていくの?


いつか年老いて
一つずつ記憶が消えて
そのうち名前すら思い出せなくて
あなたの存在も忘れる日が訪れるのかな?



今のあたしにゎ想像出来ない
あなたが居ない世界


もう繋がる事が無くても
もう戻る事が無くても
もう……思われる事が無くても…



あたしゎあなたを愛し続けて生きてしまう…
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