本当にかわいくて愛おしすぎる出来事だった。
この日は私が健康診断のため、娘は一日、保育園の一時預かりにお世話になった。
息子と2人きりになる機会は娘が生まれてから一度もなかったので、今日は幼稚園終わりに一緒にパフェを食べに行こうと決めていた。
朝息子に「今日は幼稚園のあと、お母さんとデートだよ」
と伝えると
「デートってなに?わかんないよ。」
と、嬉しそうに何度も言っていた。
「パフェを食べに行くんだよ。」と伝えると
ニコッと笑っていた。
お迎えに行く前、本当のデートの様になんだかドキドキしてしまった。
喜んでくれるかな?
ファミレス飽きずにいれるかな?
など、色々な思いが巡った。
幼稚園にお迎えに行き、ファミレスまで自転車で向かった。
後ろに座っている息子が
「木の下でデートしたいなぁ」
と呟く。
…?!
え?なに???
アンデルセンの童話に出てくる妖精さんなの?!
もぅ……何でも頼んで!!(メニュー表ばっ!!ってやるイメージ)
可愛い発言に母はうっとり。
かと思えば
「◯◯(妹の名前)いなくて、寂しいな。」
と続けて呟く息子。
?!?!?
お預かりしている妹を気遣ってるの?!
なんて良い子なの!!!!
もうっっお母さん、デザート全部頼んであげるっっっ!!!!!!
と、脳内で大爆発。
そんなこんなでファミレスに到着。
信じられないくらい嬉しそうにしている。
普段、写真を嫌がるのに、この時はおどけてみせたりもした。
年子育児は本当大変で、とくに今は2歳になる娘はわがまま言い放題の時期。
平等にしているつもりだけれど、多分どこかで我慢をさせてしまっている所もあると思う。
だから今日は、たくさん甘えさせてやるのだ。
すると息子が
自分からちゅっとしてきた。
店内なので恥ずかしくなってしまった私。
「お母さんも、ちゅってしてよ。」
と、まさかのグイグイ系男子の息子。
こんな風に愛情表現してくれるくらい、喜んでくれているんだなぁと思うとこちらも嬉しくなった。
パフェを食べている時、
「どう?」
と聞くと
「今までで一番たのしい!」
彼氏として100点の回答が返ってきた。
外の車を眺めたり、ドリンクバーも初体験したり、そんなこんで娘のお迎えの時間となった。
息子はデートが楽しかったようで、
「今度はピンクのパフェにする」
と次回の計画を立てていた。
うんうん、また行こうね。
ちなみに初めての一日お預かりを経験した娘は、とても楽しかったようで
「しぇんしぇ。しぇんしぇ。」
と、『先生』という言葉を覚えて帰ってきた。
「先生がいたの?」
「うん!」
「先生好き?」
「うん!」
「よかったね、また行こうね」
「うん!」
楽しかったみたいで何よりだ。