この島に訪れたのは、確か…20代後半の頃。
2004年薩摩川内と地名が変更される、以前の
記憶と話である。
当時は鹿児島県薩摩郡里村里。
里村の役場で、島の概要を聞き訪れた、
上甑島唯一の焼酎蔵が、塩田酒造だった。
芋焼酎とはいえ、その独特な風味と味わいは、
古き記憶の中にも、しっかりと刻み込まれてる
強き印象を覚えた、島の酒が百合である。
それはまるで、芋焼酎の泡盛のよう。
誰もが好むという味の焼酎ではなかった
当時の味が、今も懐かしい。
鹿児島県の小さい島。
現行の百合は今でも飲めるが、当時、
たえばあちゃんが醸していた
素朴な味わいは、もう飲む事は出来ない…。
47都道府県の内の一県。
その中でも離島小さな田舎街の田舎もんが
降って湧く大金に溺れれば、伝承は激変する。
ブームというものは、光と陰がある。
光が当たり輝い続ける時、多くの人が、
その輝きに魅了するも、次のブームが訪れれば、
必ずその輝きは曇る。
その銘柄が無くとも、焼酎は居続ける
ことができる。グッバイ!上甑島里村里の酒よ。
残念無念。by百合レモンサワー