開店前。
ガラガラ♪と引き戸を開ける音。
出汁の仕込み中だった。
あのぉ〜。池袋のBETTAKOさんですか?
鋳物コンロから目を離すことはできず、
そうですよ♪とお声を返した。
実は私…。
そういった彼は、古き記憶。
指折り数える有名な大学の学生だった当時。
多く乱立していた焼酎専門店で働く
バイトの子だった。
聞けば、たまたま通りかかった道。
ふと脇道を見ると、BETTAKO?と思って
扉を開けたらしい。
まぁ〜確かに(^^;)
池袋時代は、ある意味有名な店だったっけ?
偏屈で頑固な焼酎野郎が、池袋に遷座しとる…と
まぁ〜いろんなことがあったようで、
今では電柱用広告看板の営業マンだとか。
焼酎を教えてほしい…と僕が何度もお願いした時、
大将は、聞く耳持ってくれなかった記憶が、
今も忘れてないらしい(^^;)
まぁ〜何はともあれ、何の因果か再び
会えたわけだから、BETTAKOという名は、
知る人には知る。知らぬ人には知らぬ。
改めて、重みのある屋号と肌身感じながら
雨に濡れた夜道、白く光る車光照らし帰宅した。
焼酎酒場 BETTAKO
※毎週月曜日が定休日です。
しかしながら、月曜日が赤文字旗日の場合、
営業になる訳で、翌火曜日がお休みとなります。