BETTAKO -其の67- | 熱血店主のスクラムな毎日

熱血店主のスクラムな毎日

1981年池袋東口創業のBETTAKOは、2018年JR埼京線板橋駅徒歩2分ほどで
古家を改築再び頑張らせてもらう事になりました。

賑やかだった木曜の晩。
日付が変わり静まり返った晩。

2階へトコトコ上がり、網戸側の窓を開ける。

後片付けの最中、いつものように…。
ふとした考えが、いつものように…。

黒麹の焼酎。白麹の焼酎。
一定の大きさのグラスを並べ、25mlを解析する。
黒麹の焼酎のサツマイモは、南九州市
知覧方面の農林31号味を察知できた。
麹米はインディカ。

シークレットノートに事細かく、原材料と製造の
調和を記述していく。

白麹の焼酎を口に含む。
麹米はヒノヒカリと断定。サツマイモは
南九州市でも日照時間、降雨量のバランスが
難しい地域…日置方面の、農林46号を用いてる事を
見抜くことができた。

ふとした考えと、ふとした疑問…。
毎回、焼酎の中身に教えてもらいながら、
学ぶことができる。中身よ!感謝。
疑問とは、白と黒異なる麹菌の化学式のもと、
どの比率で白と黒を混じり合わせば、
どのように味の変化がみれるかという疑問。

白と黒、各々の個性をノートに書き綴る。
それをもとに、異なる水を4種類用意して、
解析に挑む。

白と黒の製造地は、薩摩半島がわの製造地。
しかしながら、瓶詰め年月日が記載されておらず、
味見をもとに、瓶詰めの年月日を逆算していく
しかない。年月日記載があると非常に助かるが
今回は四苦八苦。
異なる地域のサツマイモの、溶解をもとに
逆算していかなく、40分ほど経ち、ある程度の
瓶詰め年月日が割り出すことができたので、
慎重かつ丁寧に、水と割ってみる。
その地域の水質に近いもので割らなければ、
ちゃんとした答えは出ない。

白と黒の製造地を念頭に、4種類の水を慎重に
混合していき、失敗…全27行程の内、失敗は20。

ある一定の割合と、ある一定の水の混和。
その銘柄は看板。
看板も大切だが、中身が一番重要。
その中身を90%以上のポテンシャルを引き
出すことが出来た。そして本題…。

白と黒を混じり合わせば、どうなるのか…。
実際にやってみた結果。
黒は農林31号のインディカ米。
白は農林46号のヒノヒカリ米。
ある一定の、割合と温度帯で、インディカ米の
特徴とヒノヒカリの特徴が、融合してくれた。
では…サツマイモの旨味は?
ノートに記述されたデータをもとに割ってみると、
31号の深い甘味。46号の華やかでありながら、
ふくよかな甘味が、融合してくれた。

白麹が好き。
黒麹が好き。

いろんな人達の好みというものを、前提に
置くならば、白と黒のブレンドは、新発見な
味わいと感覚を覚えた。

「帰るよぉー」そう一階から、嫁さんが
優しく声をかけてくれたので、解析は一旦ここまで。