浦和2-3湘南 | FOREVER NO.10

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2024年7月6日(土)第22節 VS 浦和レッズ  湘南ベルマーレ公式サイト

 

心が熱くなる勝利

 

AWAYサポーターエリアを除き、

完全に静まり返った浦和駒場スタジアム。

こんな気持ちのいい状況はなかなかない。

2003年天皇杯以来の静寂の駒場。

それも90分から追いついての逆転勝利。

2失点しているし、決定機も外しているし、

内容的にも最高の勝利と言えないけれど、

劇的な勝利であり、湘南サポーターの心が

熱くなる勝利だったことは間違いない。

 

 

 

LUKIANの決勝ゴール。LUKIANはおそらく

前のプレーで足を攣っていた…と思うけど、

あまり動けなかったのが逆によかった。

田中聡がシュートをダフって転がったボールが

LUKIANの足元へ絶好のパスとなった。

2失点目のきっかけとなってしまった田中聡が、

最後の最後まで勝利を追い求めて走って、

シュートレンジまで上がっていったことが

結果的には報われた。

簡単なように見えるかもしれないけど、

絶好のチャンスにしっかり決めてくれたLUKIAN。

決めてほしいときにきっちりと決めてくれた。

山口智監督の信頼が厚いことも納得の働き。

これからももっともっと決めてほしい。

 

 

ついに、そしてよくぞ決めてくれた石井久継。

敗戦後の挨拶でも、まっすぐな眼で、強い眼で、

ゴール裏からの檄(罵声?)に向き合っていた。

たとえ出場時間が短くても、敗戦の責任を

自分のこととして重く受け止めていた男。

湘南を担う責任を誰よりも理解している男。

だからこそ、石井久継のゴールが

湘南の勝利に直結したことが本当に嬉しい。

 

湘南の至宝となるべき男、石井久継。

中田英寿のチャントを承継できるのは、

この男以外にはいないと思う。

「ツグ」と2文字の呼称があることも、

そうした運命を背負っていたのかもしれない。

まだたった1ゴール。されど1ゴール。

中田英寿の初ゴールもベルマーレ

勝利を呼び込むゴールだった。

石井久継の初ゴールもベルマーレ

勝利を呼び込むゴールになった。

ここから石井久継の伝説を作り始めてほしい。

まずは湘南のエースに登り詰めるため、

すべての試合でピッチに君臨できるように。

 

 

ちなみにこの石井久継のゴールシーンで、

こっそりかつ地味ながら、巧い動きをして

Marius Hoibratenをブロックして、石井久継の

シュートコースを作っていた根本凌。

長期離脱から復帰して、出場した試合で、

しかも自分が出場してから2点を奪えたこと、

チームが勝利したことは本人にとっても、

きっと嬉しいはず。

「嬉しさも、悔しさもありました。」というFWとして

自覚のあるコメントを残した根本凌。

まずは与えられた出場機会を活かして、

FW内の序列を上がっていってほしい。

茅ヶ崎出身の地元選手。活躍してほしい、

湘南を勝利に導いてほしいという期待しかない。

まずはおかえり。そして、これから頼むぞ。

 

 

 

諦めずに戦い抜けば、こうした試合もある。

若い湘南サポーターたちにとっても、

最近応援を始めた、まだ試合経験がそんなに

多くない湘南サポーターにとっても

貴重な成功体験になったのではないかと思う。

成功体験があってこそ、がんばれる部分がある。

若いサポーターに限ったことではないが、

こうした成功体験を忘れないでほしいと願う。

 

1996年、0-3から逆転して5-3で勝利した

新潟開催のHOME浦和戦。

この試合の記憶があったからこそ、

2019年のAWAY浦和戦も前半が終わって2-0と

リードされていても、まったく諦めることなく、

強い気持ちで戦い抜いて、90+4分に山根視来の

劇的なゴールで2-3で勝利することができた。

こうした成功体験があるからこそ、

最後まで絶対に諦めない、戦い抜こうと

思い続けている自分がいるわけで。

 

諦めない心があれば、どんな試合であっても、

必ず逆転できるわけではない。

結果に繋がらないこともある…というより、

繋がらないことのほうが多い。

しかし、本当にときどき、そうした諦めない心が、

劇的な勝利を呼び込むことがある。

本当に割に合わないことが多いけれども、

そんな稀な瞬間を追い求めて、強い気持ちで

戦うことをどんな試合でも続けてほしいと思う。

 

 

 

HOME平塚で失った勝点2。

AWAY駒場で勝点3を奪い返すことができた。

HOMEでやられた借りはAWAYで返す。

AWAYでやられた借りはHOMEで返す。

天皇杯をはさんで、次節はHOME磐田戦。

AWAY磐田にて最悪な展開で失った勝点3は

絶対にHOME平塚で獲り返す。

 

とにかく勝利という結果のために、

自分たちがやれることを「本気で」やるだけ。

スタジアムで選手が目の前にいる間は、

とにかく勝利に向かって前向きな雰囲気を

発信するゴール裏を作り上げたい。

 

試合終了まで気持ちを切らすことなく、どんな

状況であっても、緩めることも諦めることもなく、

最後までやりきろう。ピッチもスタンドも。

 

おれたち湘南はもっとやれる。