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脳疾患94 訴え虚しく始まったリハビリで会った患者







先生に、

私に必要なのは音楽なんだ、

また歌えるようになりたいんだ、



そう訴えるも、先生は、

まず生きるのに必要なことができてから、と言うばかり。





リハビリは基本的には先生1人と自分1人で行うのですが、

時たま、待ち時間のようなものがあったりで、

他の患者さんと同じ空間にいる時があります。



その日の私は、

身体的なリハビリの施設の近くの部屋で椅子に座ってました。



同じテーブルに、

車椅子の男の子とお姉さんであろう女性。



ふとみると男の子は暗い顔で車椅子に座っており、

お姉さんはものすごく真剣な顔で、


バスケ漫画「スラムダンク」の先生の、

別の作品「リアル」を読んでいました。




「リアル」は車椅子バスケの物語。




私は勝手に想像してました。



この男の子がバスケ少年だとして、

またバスケができるようにはならないかも…と、

絶望焦燥していて、


それに対してどうにか、

なんとかならないかと、

お姉さんがこの「リアル」を読んでるのだとしたら、





私とこの子は同じなのかな




神様はなぜ、

わざわざ大事なものを取り上げるんだろう





ー脳疾患幻覚ダイアリーに続くー





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