今までバイクに乗ってきて、幸運にも出先でマシントラブルに遭ったことがない。
いつかは来るだろうなぁと思っていたらとうとうその日が来てしまった。
いつもの月ヶ瀬への道を走っている時であった。
急にクラッチが軽くなったのである。
クラッチレバーにまったく抵抗がなく、スカスカなのだ。
空ブカシできないことから、すぐにクラッチが切れないことがわかった。
幸いなことにVITPILENはクイックシフターが付いているので、クラッチを使わなくても変速は可能で、すぐに止まらずにどうしようか考えながら走った。
しかしR369は信号がほとんどないことから、考えているうちにかなり距離を走ることになってしまった。
それでは大柳生の交差点まで行ってしまうので、クルマの邪魔にならない所で様子を見ることにした。
そのまま停止するとエンストするので、止まる前にニュートラルに入れてエンストを防いだ。
すると10回位レバーをニギニギすると、スカスカだったクラッチの抵抗が徐々に増して回復することがわかった。
それでクラッチを切って、1速に入れて発進ができた。
そして2速に入れようとすると、もうスカスカになってクラッチが切れない。
なのでクイックシフターを使って変速をしていく。
それでまた信号で止まる前にニュートラルに入れる。。。の繰り返しである。
なんとか家に帰ることは出来た。
今日ほどクイックシフターが付いていて良かったと思うことはないだろう。
家に帰ってしばらくするとM君とU君が駐輪場まで来たので、症状を聞いてもらうと、整備士のU君でもわからないとのこと。
そしてディーラーが開店するのを待って電話すると、同じVITPILENに乗りの店長もそのような症状は今までないとのこと。
それでこのことをツイートすると、相互フォローしてている、同じ2020モデルのVITPILEN701に乗っている方から以下のリプライがあった。
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それだと私と同じ原因かも知れないです。
私は納車当日に同じ事象が発生しました。
原因はマグラ製のクラッチマスターシリンダー内の
ピストンシールの組み付け不良(逆向き)でした。
年式同じなので同じロットで組み付け不良発生しているかもしれませんね。
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な、なんと!
これが正解だとするとヒューマンエラーではないか!
どのような品質管理をしているのだろう。
このことはディーラーに伝えて対応してもらうことにした。
それでマイピレンはしばらくディーラーに入院するのであった。