クロスバイクが高速巡航を苦手とするのは、その乗車姿勢にある。
ドロップハンドルは握る場所によって乗車姿勢を変えることができる。
のんびり走りたいときは手前のフラット部を握ればいいし、高速巡航したいときはドロップ部を握ればいい。
クロスバイクがドロップハンドルを採用しないのは、高速巡航を考慮していないから。
フラットハンドルで前傾姿勢を続けることはとても辛い。
肘を窮屈に曲げなければならず、必死感をかもし出してカッコが悪い。
それで誰もが考え付くのが、「ドロップハンドルにしちゃえばいいじゃね?」ということだ。
しかしクロスバイクのドロップハンドル化は簡単ではない。
まずブレーキとシフトレバーはドロップ用に変更する必要がる。
それはRAIL700のコンポーネントはMTB用なので、すべてロード用に変更するを意味する。
これは影響範囲が多すぎて現実的には不可能。
それにそもそもクロスバイクのジオメトリにドロップ付けると、グリップ位置が遠くなってしまうので適さない。
実際にやってみたので確かである(^^;
クランプ部25.4mmでパイプ部22.2mmのドロップハンドルはクロスをドロップ化する以外で使用されることはないだろう。
実際にハンドルだけ付けると、結構辛いポジションになることがわかった。
そしてこれは断念し、次に思いついたのが、バーエンドバーで前傾しやすくすることだ。
BBBのBBE-07である。
これをバーの中心部につけて腕を曲げやすくするのだ。
またグリップも変えることにした。
ERGONのGS1である。
長距離走るとハンドルは握ることより置くことの方が多い。
ERGONのグリップは人間工学に基づき、握りやすく、手のひらを置きやすくなっている。
このGS1はとピーク・エルゴンレーシングチームも採用していることから入手困難な状況になっている。
つけてみるとこんな感じになった。
走ってみるとERGONは評判通り最高のグリップである。
早くこれにすれば良かった。
またバーエンドバーは握ると自然に脇がしまるので前傾姿勢を保ちやすくなった。
下の方を握るとブレーキもできないことはない。
ただERGONを規定の5N.mで締め付けるとバキッといってカーボンの繊維が割れてきた。
安いカーボンのハンドルはやっぱり無理なんだと思う。
とにかく当分はこれで様子を見たいと思う