私は以前から不思議に思っていることがあります。
それは感覚としての「見る」ということです。
人間が外から得る情報の87%は視覚から得ているといわれています。
スゴイですね!約9割が目で見える情報だというのです。
考えてみればそうですよね。服を買う時にも鏡に向かって似合うかどうか見ますし、女性は長い時間(失礼)をかけてお化粧しますしね。
クルマを買う時もデザインが大きな要素となります。中には”まずデザインで候補を絞る”などという方も多いのではないでしょうか。
しかし私は考えるのです。
自分が今見ているものは、はたして本当にそこに存在しているものなのかどうか・・・
私たちが見るということはまず光が目に入り、網膜にある視神経に情報が入力され、最終的には脳がその情報を処理して、その処理された情報に対して見ていると感じるわけです。
そこで私は考えます。
これってテレビと同じじゃん、と
テレビもカメラが目の前のことを映し、それを何段階かの処理を受けて放送され、それを私たちが見る。
つまり私たちが見ているものは、(テレビと同じように)処理された画像なのです。
そして悲しいかな、処理される前のものは見る術がありません。そうです、脳がそのすべてを処理しているからです。
ここまで考える私は変な人間なのでしょうか。
でもどうしてもこの考えが時々フッと頭をよぎります。
自分が今見えているものは、はたして本当のことなのだろうかと・・・
でもそれを確認することができます。
それは対象物まで近寄り、直に触ってみることです。そうすれば虚像か現実かがわかります。
きわめてアナログですね。
しかし見るという仕組みでも説明したように、神経が感知して脳が処理してそれを感覚として覚える、という仕組みから逃れることはできません。
それでも目で見るより直接手に感じる感覚は、はるかに現実感があります。
いま災害で苦しんでいる人がいます。
その場にいらっしゃる人は、できるだけ手を握って声をかけてあげていただきたいものです。