先進第十一23 独立した判断力と倫理観 | 山田光復のブログ

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本日のメッセージ

『自分が目指す人生の目的に向かってすぐに行動を起こしなさい。』

易卦:地山謙 初爻変


<ワンポイントレッスン>

 

先進第十一23 季子然問章

 

季子然問、仲由冉求可謂大臣與。子曰、吾以子爲異之問。曾由與求之問。所謂大臣者、以道事君、不可則止。今由與求也、可謂具臣矣。曰、然則從之者與。子曰、弑父與君、亦不從也。

 

季子然がたずねた。

「仲由と冉求とは大臣といってもいい人物でございましょうね」

先師はこたえられた。

「私はまた誰かもっと非凡な人物についてのおたずねかと思っておりましたが、由や求のことでございましたか。お言葉にありました大臣と申しますのは、道をもって君に仕え、道が行われなければ直ちに身を退くような人をいうのでありまして、由や求にはまだ及びもつかないことでございます。二人はせいぜい忠実に政務を執るぐらいの、いわば具臣とでも申すべき人物でございましょう」

季子然がまたたずねた。

「では、二人は主命には絶対に従うでしょうね」

すると、先師はこたえられた。

「彼等といえども、まさか君父を弑すような命令には従いますまい」(下村湖人『現代訳論語』)

 

山田解説:この章の本質は、徳と忠誠の関係についての孔子の考え方が示されています。

 

1. 人物評価の基準:

   季子然は仲由(子路)と冉求(子游)が大臣と称するにふさわしいかを問いますが、孔子は「大臣」の定義として「道をもって君に仕え、道が行われなければ身を退く人」と述べています。この「道」とは、正しい道徳や倫理を指し、孔子は単に君主に仕えるだけでなく、道徳的に正しい行いが必要であることを強調しています。

2. 具臣と具臣以外の区別:

   孔子は仲由と冉求を「具臣」として分類し、「忠実に政務を執る」だけであり、「大臣」には及ばないと述べています。これは、彼らが忠実に仕えることはできても、正しい道を守るために辞職するほどの非凡な人物ではないということを意味しています。

3. 忠誠と道徳の限界:

   季子然が「主命には絶対に従うでしょうね」と質問した際、孔子は「まさか君父を弑すような命令には従いますまい」と答えています。ここで孔子は、いかなる場合でも道徳に反する行動は避けるべきであると示唆しています。つまり、忠誠心も道徳的な限界を超えてはならないということです。

 

この章は、孔子の思想における徳(道)と忠誠の関係性を明確にし、真に立派な人物とは何かを考えさせる内容となっています。

 

 


本日のつぶやき

「正義の反対はもう一つの正義なのか?」

 

異なる正義観が対立することがあります。この場合、対立する二つの価値観や信念の衝突として「正義の反対はもう一つの正義」という考え方が出てくることがあります。

 

たとえば、ある社会的な問題に対して、異なる立場からそれぞれの「正義」が主張されることがあります。一方のグループがある行動を「正義」として支持する一方で、別のグループがその行動を「不正義」として反対することがあります。これは、異なる価値観や倫理観、文化背景、経験に基づく正義の概念が異なるためです。

 

このような状況では、何が正しいかについての意見が分かれ、それぞれが自分の正義を信じて行動することになります。これが「正義の反対はもう一つの正義」という表現が使われる背景です。結果として、正義の対立は複雑であり、単純に「正義対不正義」という二元論に収まらない場合も多いです。

 

 


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2024年

  • 8月6日 静岡県西部(真鶴温泉):南東 締め切り
  • 11月2日 静岡県西部浜名湖周辺:南西

※<本日のメッセージ>は出版社のご好意によって『マーフィー博士の易占い(王様文庫)』から引用させて頂いています。


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