事故車修理業界の修理代見積り方式として慣例になってる指数X対応単価の不公平、不公正を検証していきます。
この方式が一般顧客への支払保険金減額のために保険会社都合で作られたものであると云う事が理解できれば幸いです。

損保策定のアジャスターマニュアル(乗用車編)より抜粋
1)指数の定義

指数とは
「事故車の修理に関し、
一定の作業方法と範囲における
標準的な復元修理の作業時間」を
基にしたものを
数値化して表したものであり

指数(1.0)=標準作業時間(1.0)考える事ができる
 :赤字 このような表記なっておりこの表記は=が事実ではないことの裏返しであると読めます
あくまで考えることができるのであって考えないこともできると云う事です


2)指数の基本的な考え方
指数作成においては『基表』がベースとなってる。
その基表はボルト・ナット溶接などの
車両の各接合要素最小単位ごとの
脱着を前提とした標準作業時間
(これを基表値とする)を求めておき
新車が出てもその都度の作業時間を
観測することなく
合理性のある作業時間が求められる

また、塗装や外板板金では
修正の必要な単位面積
基準とした基表が設定されてる。
 :合理性の概念で正当性を導くためには指数の指標が新車であるという条件がわれわれの仕事である板金の脱着交換において使用されてる使い古された車であることから経年劣化や事故による作業性の悪さなどが考慮されておらず合理性に欠ける指標といわざるを得ない。

3)基表方式による指数の作成方法
(脱着・取替指数)P620抜粋
要は新型車のボルトなどの数を数え
「基表」と呼ばれるものに
その本数を掛け合わせ、
さらに必要な作業要素(合わせ作業など)の
基表値を加算する。
 :この件も上記と同じでボルトやナットの設置場所による難易度などが考慮されておらず、同じく合理性に欠ける。

こうして求められた数値が
標準正味作業時間にあたり、
これに余裕率30%を付加し、標準準備作業時間
その他要素を加算しして指数は作成される。
  参考:余裕率30%はワークサンプリングか
  実施結果から得た数字である
  以上*アジャスターマニュアルより転載
 :そもそも基表方式そのものが現実の作業をサンプリングしておらず合理性に欠ける
 またこの『基表』なる言葉も国語辞典などには記載されておらず、自分都合の造語である。
この稿に記載されてる

標準作業時間(1.0)指数(1.0)ということで有ります
標準作業時間(指数1.0)
標準正味作業時間+標準準備作業時間+その他要素

この標準時間の考え方は
工数を求めるに当たっても
使用する考え方で有ります
 
正味作業に1時間かかる作業は
正味作業時間(60分)+準備作業時間(18分)
+その他要素(任意に6分)となり、

これを工数とするなら84分となり、
これを工数として変換すれば
工数は時間ですので1.4工数
となります。

もし指数1.0を工数1.0として捉えるなら指数1.0の作業は
43分の作業時間(標準正味作業時間)となります。

現在指数を修理基準の時間と捉え
なお正味作業時間と捉えているなら
その作業は43分以内に終了させねば成りません
それも作業経験の浅い標準作業者レベルでです

この様に指数方式では指数1.0の作業は
正味作業で43分以内に
出来なければならないことになります
ベテランでも出来ない作業指数と成ってる事は否めません

以上のことから、損保独自の保険金算定基準であるの修理費見積もり基準はあくまで損保側の基準であり、社会的公正とは程遠いといわざるを得ません。
我々は、損保の不徳に是正を求めており公正で公平な保険金支払いを求めてます。
それと同時に、業界にはびこる不徳もの(不当利益の追求者)の撲滅も求めてまいります。

工賃の求め方は世界標準では工数Xレバーレートです
板金塗装工場向け作業工程管理用鈑金・塗装別工数表あります

神戸市 ココロ車店HPより抜粋