みなさん、こんにちは。本日の担当、髙瀬です。前回更新ではWECの話題を書きましたが、最近のWECを戦うマシンは1000ps級とかなりのパワフルマシン。そこで、「今のレーシングマシンってどのくらい速いんだぁ!?」と気になったわけです。
同じサーキットならいろんなカテゴリーのマシンの速さが計れるということで、今回はF1、スーパーGT、WECなどのレース開催実績がある富士スピードウェイのタイムを調べてみました。
まずは、スーパーGTのGT300クラスから。
【GT300】2016 ARTA BMW M6(小林崇志)
1分35秒707
ヨーロッパのGT3マシンが活躍するGT300クラス、今年の富士でのポールポジションタイムは1分35秒台でした! ……と、言ってもイメージが湧かないので、続いてスーパーGT GT500。
【GT500】2016 S Road GT-R(千代勝正)
1分27秒366
GT300比で約8秒アップ!! 今のGT500は、2L直4ターボエンジンを使っていますが、実は以前の3.4L V8、NAエンジン時代よりもタイムは上昇しているのです。もはやGT500のエンジンは世界最強の2L直4ターボと言っても過言ではない? ということで続いてWEC。
【WEC】2015 ポルシェ919ハイブリッド
1分22秒639
ポルシェ、トヨタ、アウディが、ル・マンも戦う世界最高峰の耐久マシンとなると、GT500よりさらに約5秒アップ! しかも、ハイブリッドマシンなんだからさらにビックリ! では、フォーミュラカーはどうでしょうか?
【スーパーフォーミュラ】2014 ペトロナスTOM'S(A.ロッテラー)
1分22秒572
日本トップのフォーミュラレース、スーパーフォーミュラはなんとWECを上回る速さ! 逆に、耐久マシンでありながら、トップフォーミュラカー級の速さを持つWECも凄いとも言えそうです。そして富士のコースレコードはやっぱり……
【F1】2008 フェラーリF2008(F.マッサ)
1分17秒287
スーパーフォーミュラやWECよりもさらに約5秒速い韋駄天ぶり。ちなみにここまで記したタイムは、全てそのカテゴリーのコースレコードです。F1は、現在富士で開催されていませんが、鈴鹿のタイムを見ても、2008年頃のF1は現在よりもさらに速く、歴代で最も速かったF1といえそう。
ちなみに86/BRZレースは2分4秒801。ポルシェGT3カップは1分44秒543というのがコースレコード。やっぱりトップカテゴリーの速さはずば抜けています。
そして、各カテゴリーのレコードタイムを見ても、ほとんどが今年か昨年マークしたもの。唯一例外といえるF1も来年はマシンが一気に速くなると噂されています。
いかにレースの世界が日進月歩かということがわかりますね。
(髙瀬)