F1、スーパーGTなどなどレーシングマシンの速さはどのくらい違う? | ベストカープラスのブログ

ベストカープラスのブログ

日本で一番売れている自動車雑誌「ベストカー」の姉妹誌である
「ベストカープラス」のBLOGを開設! ベストカープラスとは、
毎奇数月の18日に発売している隔月刊の自動車雑誌です。

みなさん、こんにちは。本日の担当、髙瀬です。前回更新ではWECの話題を書きましたが、最近のWECを戦うマシンは1000ps級とかなりのパワフルマシン。そこで、「今のレーシングマシンってどのくらい速いんだぁ!?」と気になったわけです。

 

同じサーキットならいろんなカテゴリーのマシンの速さが計れるということで、今回はF1、スーパーGT、WECなどのレース開催実績がある富士スピードウェイのタイムを調べてみました。

 

まずは、スーパーGTのGT300クラスから。

 

【GT300】2016 ARTA BMW M6(小林崇志) 

1分35秒707

 

ヨーロッパのGT3マシンが活躍するGT300クラス、今年の富士でのポールポジションタイムは1分35秒台でした! ……と、言ってもイメージが湧かないので、続いてスーパーGT GT500。

 

【GT500】2016 S Road GT-R(千代勝正) 

1分27秒366

 

GT300比で約8秒アップ!! 今のGT500は、2L直4ターボエンジンを使っていますが、実は以前の3.4L V8、NAエンジン時代よりもタイムは上昇しているのです。もはやGT500のエンジンは世界最強の2L直4ターボと言っても過言ではない? ということで続いてWEC。

 

【WEC】2015 ポルシェ919ハイブリッド 

1分22秒639

 

ポルシェ、トヨタ、アウディが、ル・マンも戦う世界最高峰の耐久マシンとなると、GT500よりさらに約5秒アップ! しかも、ハイブリッドマシンなんだからさらにビックリ! では、フォーミュラカーはどうでしょうか?

 

【スーパーフォーミュラ】2014 ペトロナスTOM'S(A.ロッテラー) 

1分22秒572

 

日本トップのフォーミュラレース、スーパーフォーミュラはなんとWECを上回る速さ! 逆に、耐久マシンでありながら、トップフォーミュラカー級の速さを持つWECも凄いとも言えそうです。そして富士のコースレコードはやっぱり……

 

【F1】2008 フェラーリF2008(F.マッサ)

1分17秒287

 

スーパーフォーミュラやWECよりもさらに約5秒速い韋駄天ぶり。ちなみにここまで記したタイムは、全てそのカテゴリーのコースレコードです。F1は、現在富士で開催されていませんが、鈴鹿のタイムを見ても、2008年頃のF1は現在よりもさらに速く、歴代で最も速かったF1といえそう。

 

ちなみに86/BRZレースは2分4秒801。ポルシェGT3カップは1分44秒543というのがコースレコード。やっぱりトップカテゴリーの速さはずば抜けています。

 

そして、各カテゴリーのレコードタイムを見ても、ほとんどが今年か昨年マークしたもの。唯一例外といえるF1も来年はマシンが一気に速くなると噂されています。

 

いかにレースの世界が日進月歩かということがわかりますね。

 

(髙瀬)