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沖縄に来て初めて見たものの一つ。
スーパーやコンビニ、小さな商店にも棚に整然と並んでいる。
色こそ違え見た目が紙の束なので60年も前にはどこの家庭でも使っていた「ちり紙」あるいは「荷札」かと思った。
なんだろう?ただの紙にように見えるけど。。
これは、先祖供養の品で「うちかび」と言われる死者が使うお金だ。地獄の沙汰も金しだい。先祖の霊があの世で金銭面で苦労しないように仏壇や墓、御嶽(うたき)などで燃やし、泡盛をかけて、花を添えて。。各家庭で多少やり方はあるだろうが、「燃やす」共通点はあるようだ。なんでも過去に1万円札に似せた「うちかび」が作られて、タクシー料金の支払いに使われた事件があったとか。まあ、そんなことに使うなんてバチが当たるだろうけれど、それとは別に「お金」を燃やしちゃうのもさぞかし抵抗がある気がする。
「シーサー」にしろ、「石敢當」にしろ、「大きな墓」や「風葬墓」にしろ「御嶽」にしろ、この「うちかび」にしろ霊や魔物に対する考え方が根強く残っている。
「ぬちどぅたから」「なんくるないさー」なんて言葉も苦境に負けないで生きてれば平和で自由な世の中になるさ、心から笑える日がくるさ〜。琉球、沖縄の壮絶な歴史の中で楽天的で辛抱強い沖縄の人の血肉に刻まれた言葉なんだと思う。
↑↓宗元寺石門(琉球国王の尚氏の霊を祀っていたが寺院は沖縄戦で焼失)
中には大きなガジュマルが生きていた
↑↓どっちが「港川人」(旧石器時代の人)に似てるのか。
科学の力でより具体的に復元してるのだろうが、全く違うかもしれないし、本当の姿は誰にもわからない。上は2014年、下は2007年に復元されたもの。たった7年で日本列島人説から南洋およびオーストラリアのアボリジニーの祖先説に代わった結果。近年はDNAの解析から直接の子孫はいないが、沖縄人の4人に一人が亜種のDNAをもっているとか。
どちらも現代人にいそうだし。
恐竜の形にしたって、縄文時代弥生時代の建物の形状にしたって。発掘物と学者の思考の積み重ねの結果だから。
でも、私を含むほとんどの人は、それを鵜呑みにして疑いもしない。
思考することは大事だって思いながら、私は思考するのを諦めたりが多い。
人の名前や言葉、地名など出てこないのはいつものこと。今使ってたものをどこに置いたのか。本当にこの年齢で痴呆症なのかと思うほど。思い出そうと考えるとイライラが増長するから思い出さないことにしている。困らないから。。
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