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今回の論文でも、arnicaに関して勉強したいと思います。

  表題はChemometrics-based approach in analysis of Arnicae flos(アルニカの解析における化学測定を基礎としたアプローチ) で、著者はZheleva-Dimitrova DZさんらで、出典は Pharmacology Magazine2015; 11: 538-54で、施設は、ブルガリアのSofiaSofia医科大学の植物・菌類の多様性・資源研究室 (Department of Plant and Fungal Diversity and Resources, Institute of Biodiversity and Ecosystem Reasearch Bulgarian Acadmy of Sciencesです。

   
  
まず複数のArnicaを準備し、今回の研究の供しています。

A.   ・  ブルガリアのVitosha山の実験用畑「Zlatni mostove」で栽培されたもの

B.     ・ フィンランドのオルル大学の植物園から採取したもの

C.    ・ ドイツのマールブルグの栽培者から得たもの

D.     ・ フィンランドのJoensuu大学の植物園から得たもの

E.      ・ フィンランドのTurku大学の植物園から得たもの

F.      ・ ドイツのARBOという植物ブリーダーから得たもの

G.     ・ ポーランドの実験畑から得たもの

H.     ・ 中央アメリカの薬局から得たもの

I.        ・ ブルガリアの実験畑Beglikaから得たもの

 

Ultraviolet detection280 nm310 nmで検出される→phenolic acidとされますがこの点を利用してHPLC分画を検討しています。その結果280 nmUVと反応する成分(フェノール酸)を鑑別しています。以下の成分が回収されています。

1.       プロカテク酸
 クロロゲン酸
 コーヒー酸
 フェルラ酸
 p-クマル酸
 Luteolin-7-O-glucoside
 isoquercitrin
 apigenin-7-O-glucoside
 astragalin
 isorhammetin 3-O-glucoside
 quercetin
 luteolin
 kaempferol

  ポリフェノールはフェノール酸系とフラボノイド系に分類されます。フラボノイド系は色素を含み、フェノール系は色素を含まないとされます。HPLCで分画し、溶出しえた成分が2に記されています。
 プロトカテク酸(Protocatechic acid): ポリフェノール抗酸化剤の一つ。
 クロロゲン酸(Chlorogenic acid): ポリフェノールの一種で、タンニンとよく似た働きをする。3-カフェオイルキナ酸とも呼ばれ、コーヒー酸のカルボキシル基がキナ酸3位のヒドロキシ基と脱水縮合した構造を持つ化合物である。
 コーヒー酸 (caffeic acid):ケイ皮酸のパラ位及びメタ位がヒドロキシ化された構造を持つ芳香族カルボン酸で、フェニルプロパノイドの一種(別名リグノイドはフェニルアラニンを起源とする、1-フェニルプロパン(C6C3)が複数縮合した形の化合物及びその化合物の複合体の総称である。維管束植物で見られ、ポリフェノールと呼ばれる化合物の一部はこれに含まれる)である。化学式はC9H8O4、分子量は18016コーヒー酸はリグニン生合成の重要な中間体であるため、すべての植物に含まれている。
 p-クマル酸(p-coumaric acid): ケイ皮酸のヒドロキシ誘導体であるヒドロキシケイ皮酸である。リグニンの主要な構成要素の一つである。
 フェルラ酸(Ferulic acid): フィトケミカルとして植物の細胞壁などに存在する有機化合物。ケイ皮酸の誘導体で、リグニンを構成する。
 
Isoqueritrin: フラボノイドの一つ抗酸化物質として働きます。抗炎症作用を持ちます。
 Quercetin: フラボノイドの一つ抗酸化物質として働きます。抗炎症作用を持ちます。

本日は以上です。