赤人桜の観賞を終えた万葉の会一行はお寺の裏へ。
そこにニョッキリ立っていたのは。
赤人寺七重塔 (せきにんじしちじゅうのとう)
鎌倉時代(1318年)に建立された石造の塔で国の重要文化財に指定されている。
へーえ、五重塔ならよく見るけど、七重塔って珍しいなぁ
建立から700年間、地震で倒壊したことは一度も無いのかしら?
なんだか安定感が無さげで危なっかしいんだけど
それにしても、この小さなお寺の名に3種類も読み方があるのには驚いた
地元の方々は「しゃくにんじ」
世間では「あかひとでら」
そして、文化財としての登録名は「せきにんじ」
文字にすれば全部「赤人寺」だけど、耳で聞いたらぜんぜん違うやん統一しなくていいのかしらん。
さて、背高のっぽの七重塔の傍には枝いっぱいにクリーム色の花を咲かせた樹木があった。
「これ、何の木だっけ?」「ええっとねぇ、確か・・・アレよ」「万葉植物なのよね」
皆さん、思い出せそうでなかなか思い出せない模様。
もとより植物に疎いべえにはさっぱりわからない
この~木 なんの木 気になる木
誰かがスマホの植物検索機能で調べ、「わかった
樒(しきみ)でーす」
あ、名前は聞いたことある。お葬式の時、樒の枝をお供えする地域もあるんだよね。へーえ、この木だったのか
せっかくなので万葉集に1首だけある樒の歌をご紹介します。(赤人さんの歌じゃないけど)
奥山の樒(しきみ)が花の名のごとや しくしく君に恋ひわたりなむ
大原真人今城 (巻の20 4476番)
作者は万葉歌人。名前は「おおはらのまきと いまき」と読む。
歌の内容は、私は「しきみ」のように「しくしく」貴女に恋焦がれています、というだけのもの。
「しくしく」は泣いているわけではなく、「しきりに
」という意味らしい。
うーん。
「しきみ」→「しきり」なら分かるけどさ、「しきみ」→「しくしく」ってちょっと飛躍しすぎなんじゃないかな?
赤人寺の見学を終えたら、あとはお土産を買って帰るだけだ。
我々はバスに乗り込み、またボランティアガイドさん
のハーモニカに乗せて今度は「ふるさと」を3番まで歌いつつ
先ほどの道の駅へ。
商品はほとんどが農産物か伊勢志摩の海産物
で特に珍しいものは無かったが、せっかくだからといくつか買って帰ることにした。
高速を使うと滋賀県(湖東)は思いのほか近く、バスはスイスイとわが町に到着
「ただいまぁ」と玄関ドアを開けたらオットに「えっ、もう帰ってきたんか
」とビックリされてしまったのだった。
今回のお土産ナンバーワンは左下の柑橘「はるみ」
見た目は柚子のようだが、甘く瑞々しく香り高く、とても美味しかった
手前中央の卵の燻製はまだ食べていない。
半年ほど寝かせた方が美味しくなると書いてあったからだ楽しみ~
値引きにつられて買ったメロンプリンはイマイチ
隣にあったイチゴプリンにすれば良かった。
秋の万葉の旅は姫路から船
に乗って播磨灘に浮かぶ「家島」へ行くそうだ。
次はどんな旅になるのかな? わくわく
(おしまい)