今回のバスツアーの目玉はMIHO MUSEUMだったが、それだけで終わっちまっては「万葉の旅」にならぬ。

 

というわけで、少しばかり足を延ばしてやってきましたバス

 

 

山部神社 (滋賀県東近江市)

三十六歌仙の一人、山部赤人を祀った神社である。

柿本人麻呂と並んで「歌聖」と称される赤人は聖武天皇の宮廷歌人として活躍した。

万葉集には長歌十三首、短歌三十六首も入っている。すご~い!!

ところで、どうしてここに赤人さんを祀る神社がキョロキョロハテはてなマーク

 

 

ガイドさんパグの説明によると、山部赤人はこの地で生涯を終えたという伝承があるらしい。

 

ふーん。それにしても、赤人さん、なぜここを終の棲家に決めたのはてなマーク

 

そのお話はちょいと脇に置いといて。

 

 

 

 

神社の入り口に張られた『勧請縄(かんじょうなわ)』

魔物や疫病が集落に入ってこないよう、中央に呪物をつけた注連縄で結界を張っている。

先端に榊を吊るした12束の小縄は12の月を表しているそうだ。

なるほど、お正月門松に勧請縄を張っておけば1年間有効なのねニコニコ

 

 

 

 

おっ、ちっちゃい歌碑発見!!

発見したのはいいけど・・・

ぜんぜん、さっぱり、まるっきり読めない汗汗汗

明治12年建立らしい。風化するのも当然、かショボーン

 

 

解説の立札を読んでやっとわかった。

 

ボロボロの小さな歌碑に刻まれていたのは、赤人さんの代表作と言ってもいい有名な万葉歌だったのだ。

 

 

春の野にすみれ摘みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にける (巻の8 1424番)

 

 

いいねぇ、素直でシンプルでロマンチックで。

 

好きだぁラブラブ 注釈無しでスッとわかる歌照れ

 

 

 

境内にはもうひとつ、かなり大きい歌碑があった。

 

 

えーっ、こっちもボロボロでほとんど読まれへんやーんえーん

「昭和42年建立」って・・・

情けないなぁ、べえよりも年下のくせにむかっ←自分の劣化は棚に上げている

 

 

この歌碑に刻まれているのは小倉百人一首でおなじみのあの名歌なのだそう。

 

 

田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ

 

 

この歌もわかりやすくって大好きラブラブ真っ白な雪を頂いた富士山の神々しい姿が見えるようだ富士山

 

でもさ。

 

これって「新古今集バージョン」なんだよね。

 

山部神社の歌碑に刻む歌は、ぜひとも原形の「万葉集バージョン」にして頂きたかったなぁ。

 

                      ↓↓↓↓↓

       

田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける (巻3 318番)

 

 

 

(続く)