お台場か豊洲までの移動を開始する、距離にして約3キロ、時間にして40分弱くらいの行程だ。

ノンビリ景色を見ながらになるから実際にはもっと時間は掛かるだろう。

知らない道を歩くというのは本当に楽しい、まだ自分の知らない道は日本にはまだまだ沢山ある、というより知った道なんてほんの氷山の一角にも満たないくらいだろう。



このお台場や豊洲の湾岸エリアは埋立地というのもあり、全体的に拓けていて視界が広く開放感があるのも良い。

歩道も広くとられていて、親子連れの小さな自転車に乗った子供が楽しそうにしている光景に所々出会う。

目の前を可愛いボストンテリアを連れている人がいて羨ましくなってしまったこともあった。


そんな光景を楽しく眺めながら歩いていたのだが徐々に足が痛くなってきた。

太腿の付け根とふくらはぎの後ろに軽い筋肉痛のような痛みがある。

長距離を歩くのに慣れてしまえば、3万歩だろうが5万歩だろうがいくらでも歩けるのだろうと軽く思っていたのだが、実際にはそうではないらしい。


痛いといっても大したことではないので、そのまま歩き続けて豊洲ぐるり公園までやってきた。



数年前にこの公園で夜釣りをしたこともある、きれいな夜景を眺めながら釣りをするというのも田舎住みの身では中々そう出来るものではない、貴重な体験だった。

釣りをしてる人達も結構いて投釣りやフカセ釣りなどをしている、大きなタモ網を用意している所をみると大物も釣れるのだろう。
公園の名前にちなんでグルリと周囲を回って見ようかとも思ったのだが、足の痛みが酷くなるのは嫌なので、真ん中を突っ切る形でショートカットをして道へ出る。

少し歩いて行くと左手の道沿いにに大きな建物がある、何かと思ったらそれが豊洲の市場だった、階段で上の遊歩道まで上がり道路と並行して歩いて行く。
何ヶ所か入口があり、どうやら市場の食堂街まで続いているようだ。
少しだけ食指が動かされそうになったが、今回の目的はもうすぐそこなので止めておいた。
実際ここもかなり面白そうではあるので、また違う機会に訪れてみようと思う。


そしていよいよ千客万来に到着する。



レインボーブリッジを下りて次はお台場をあちこち散策する事にする。



お台場という場所は企業などのオフィス街などはあまり無く(多分)買い物や遊びに特化した一大エンターテイメントの街だと思っている。
都心の方と違い急ぎ足で歩いている人はいないし皆穏やかな顔をしている様に見える。
それと犬を連れて歩いている人がよく目立つ、犬も色々な同族や人間に触れ合えてさぞ嬉しいだろう、犬を溺愛してやまない会社の同僚にもお台場はいいぞ、と後に教えてあげたよ。


そんなわけでまずは台場公園を見て廻ってみることにする。
昔は陸からは完全に孤立した島だったようたが、近年になって地続きになったようで奇妙な形をしている公園だ。


木立の間を歩いて行き、菱形をした先端部に入り海沿いを時計回りに歩いて行く。
昔に訪れた時は海から高くなった塀の際まで行けたのだが、今は手前にロープを張られそれ以上は入れないようになっている。

少し歩くと大きな桜の大木がポツンと一本だけあり、そこで中国人らしき家族がござをひいて花見を楽しんでいる。
中国人も花見するんだな。



その桜の木の脇の階段を降りると公園の中心部に入る形になる。



周りとは数メートル低くなったこの中心部には昔の砲台やらの名残がいくつも残っていて、そういう趣向が好きな人には堪らない場所なのだろう。







俺にはよく分からない…

神社仏閣もそうだが興味がないものを見ていても今一つピンとこない、ただへぇー…と見て終わってしまう。
興味を持てる人が凄く羨ましいと思ってしまう。


また桜の脇の階段まで戻り海沿いを歩いていると、十数年前の夜訪に同じ場所を訪れた時の事が思い出される。
左手にはお台場のネオンが鮮やかに煌めき、右手には都心のビル群の夜景がレインボーブリッジ越しにパノラマ状に広がっていて感動したものだった。
特にお台場のフジテレビのライトアップされたエレベータが上下に昇降しているシーンが未だに目に焼き付いている、古き良き想い出だ。




ここまでこの橋を渡って来たのか…なんてベンチに腰掛け休憩しながら一人黄昏れたりする。




公園を一周して再び元の場所へ戻り、次はフジテレビの社屋のある方へ行ってみる。




お台場の小さなビーチ、夜にここを歩くとなると大勢のカップルが何処からか湧いてきて、その間を掻き分けながら進まなければいけない(嘘)



花見をしている人、犬を連れている人、子連れの家族など楽しげな人達で賑わっている、良い光景だ。
この日はビーチバレーの大会が催されていて、選手達は砂まみれになりながら一生懸命になっていたっけ。

ちょっとトイレがてら寄ってみた、アクアシティには飲食店やファッション関係の店が沢山入っていて、ここもまた賑やかだ。
ラーメン国技館という全国からよりすぐられたラーメン屋が集う、ラ博の規模を少し小さくしたような施設もある。
うろ覚えになるが時計台という名前の店だったような気がするが、そこで味噌ラーメンを食ったこともあったなぁ。


再び外へ出て暫く歩き、なんとはなしにペディストリアンデッキ状になった道を進み、今話題のフジテレビ社屋までやってきた。
ちょっと見学でもしていこうなという思いもよぎったが、芸能界好きなミーハーなオヤジだと思われたくないので止めておいた。



裏側にあたるのかな?こんな大階段があったなんて今迄知らなかった。
よく撮影で使われているらしい、なんとなく見覚えがある様な気がするのはそのせいなのだろう。

フジテレビを後にして、今回のお台場で一番楽しみにしていた実物大のガンダム像を探すことにする。




デッキを歩いていると何かのモニュメントやら綺麗な花が植えられていたりで飽きさせない。

かつてはアクアシティという複合施設があったのだが、いまはもう跡形もなく無くなってしまっている。
かつては大きな観覧車があって、お台場のランドマーク的な存在になっていたものだ。
自分の中では勝手に葛西、お台場、横浜の湾岸3大観覧車と銘打っていたっけ。



そしていよいよ念願の?ガンダム像と御対面する。


唐突に左手側に見えてきたのは、ユニコーンガンダムの立像だ。
近付いて至近距離から見上げると物凄い迫力だ、本当に凄い、迫力に圧倒されそうになる。
実物を見るまではそれ程でも無いだろうとたかをくくっていたが、想像を遥かに超える巨大さだ。
高さはゆうに30mはあるのではなかろうか、いやいや下手したら40mはあるかもしれない(実際には19.7m…)
こんな巨大なものが人間並み…いや人間以上のスピードで動くのかと考えるとゾッとしてくる。
表現は悪いが、こんなものが実際に存続したらまさに殺戮兵器になるだろう。


よく近付いて見てみると細部まで作り込まれていて、パーツ間などに粗が見られるということもなく精巧に作られている。
愛好家が時間を掛けて丹精込めて作り上げだプラモデルなみのクオリティがある、この巨大さにも関わらずだ、これは本当に驚きだ。


後ろ姿が一番カッコイイと思った。

台風などの大風や巨大地震が来たときには倒壊してしまわないのだろうかと要らぬ心配をしてしまう。
すぐ近くにはガンダムベースというショップがあり、ガンプラやマニアが喜びそうなグッツが売られていた。


2度目のトイレ休憩がてらダイバーシティという施設に入ってみると、中は巨大なフードコートになっていて、やはり沢山の人で賑わっている。
朝から何も飲まず食わずでいるので、ここで軽くビールの一杯でも飲んで行こうかとも思ったのだが、もう数刻後には浴びるほど飲めるのだからと自分に言い聞かせ、止めておくことにした。


ペディストリアンデッキに戻り、自販機で缶コーヒーを飲んでまた歩く。


この中途半端なサイズの自由の女神は誰が何の目的でこさえたのだろうか、などと下らないことを考える。
でもこうしてレインボーブリッジをバックにしてみて見ると中々絵になっている様な気もする。



時刻も12時になりお台場もじゅうにぶんに満喫出来たところで次の目的地、豊洲へ向かって歩いくのだった。









9時20分に東京駅に着き、次は山手線で新橋駅まで、そこからゆりかもめに乗り換えて芝浦ふ頭駅で下車する、時刻は9時55分。






空は快晴、気温も暑くも寒くもなく快適だ。

日頃の行いが良いとこうして報われるのだ(笑



芝浦ふ頭駅からはレインボーブリッジの遊歩道に登るために、まずは芝浦アンカレイジという場所を目指すのだが、どう行ってよいものか分からない。

案内標識のような物も見当たらないし人も殆ど歩いておらず聞くことも出来ない。

この辺は行き当たりバッタリの旅なので仕方がない、取り敢えずレインボーブリッジの袂を目指していけば何か分かるだろうと歩いて行く。


レインボーブリッジの下では港運関係の会社の人達が一生懸命働いている、土曜なのにご苦労様なんて思いながら横を通り過ぎて行くと、登り口があった。



この人気のないチープなスロープを上がっていく。
途中で警備員さんに挨拶をして入口から中に入る。
想像していたのとは違い人が殆どいない、あまりメジャーな場所ではないのだろう、そもそもこんなに長い橋を徒歩で渡ろうなんて考える人はそうそういないのだろうか。


橋は遥か先まで続いていて、下から見上げてみるといかに巨大な建造物なのかが分かる、
これからこの橋を歩いていくのかと思うと若干の期待と不安がよぎる。


待合室みたいな場所へ入ると遊歩道への案内があり、ノースルートとサウスルートがあるらしい。
ノースルートは都心の風景、サウスルートはお台場側ということで今回はノースルートを行くことにする。


遊歩道まではエレベーターで上がってゆき、すぐ脇の出入り口から遊歩道へ出る。


レインボーブリッジは2層構造になっていて上層は高速道路専用、下層は中央にゆりかもめのレール、その両脇に車の一般道が通り更にその外側に遊歩道という構造になっている。
実際に遊歩道に出てみると本当にすぐ脇の一般道を車が凄いスピードで走り抜けて行く。
一般道とはいえ信号、合流のない直線道路、皆んな一様に100キロ近いスピードで走り抜けて行くものだから慣れないうちは少しビビる。
音も煩くて大型車が路面の継ぎ目の上を通る時なんて何事が起きたんだ、と思うくらいの轟音がする。 すぐ慣れるが。





やはり上からの眺めは格別だ。
金網が邪魔で仕方ないが、都心、豊洲方面のビル群がまるでパノラマのように広がっている様はまるで別世界にいるようだ。
映画ドラマ、ゲームで出てくるような世界が広がっている、ここは本当に日本なのか?て思ってしまうような光景だ。
金網がなければもっと良いのだが…


少し歩いて行くと橋の橋脚にあたる部分なのだろうか、グルリと半円状にテラスみたいになっていて、視線の高さの所が網目ではなくなっている。
ここは写真を撮るのに良き、と思い隙間からスマホを外側に出して何枚も絶景の写真を撮る。
スマホを出すときも引っ込める時もおっかなびっくりである、落としたら未来永劫二度と戻って来ることはないだろうから。







それにしても毎度のことながら写真撮影のセンスの無さには我ながら呆れてしまう…
実際に自分の目で見ている景色は、どう頑張っても写真では再現出来ないというのは分かっているのだが、こうして見てみると全くリアリティが伝わってこない、それが残念だ。



ドラエモンの水陸両用バスも一生懸命走っていた(笑
このような湾奥の波のない所じゃないと走れないであろうと思われる、およそ水上を航行するのには不向き形状だ。
頑張れ!と上から応援したくなる。



時々立ち止まりながらゆっくりと歩いて行く、風も全くと言って良い程なくて快適だ。
この遊歩道は北側も南側も一方通行ではなく時々人とすれ違う、ランニングをしている人や外国人のグループもいたりする。

暫く歩き続けていると、段々と海面までの距離が近づいてきて右手側にはお台場も見えてきて、そろそろ終点へ近づいてきてたのだと知る。


そしてエレベーターを使い下へ降りる。



建物を出るともうすぐそこはお台場である。




今迄歩いてきた橋を振り返る。
良く歩いてきたなぁと思う、歩いた軌跡がそのまま目視出来て分かりやすいの良いものだ。
ゆっくり立ち止まりながらだったので、全行程は40分くらいだろうか、普段の生活では体験できない貴重な時間を歩いて過ごせたのは良い想い出になった。

夏季は最終で20時30分まで入場出来るとの事、昼とはまた違う夜景を見るのも良さそうだ。
また機会があれば歩いてみたい…
いや、暫くはもういいかな(笑