里芋 原産地はインドや中国[15]、またはマレー半島[9]などの熱帯アジアと言われているが[11]、インド東部からインドシナ半島にかけてとの説が有力視されている[3]。少なくとも、紀元前3000年頃にはインドで栽培されていたとみられている[3]。
日本への伝播ははっきりしていないが、イネの渡来よりも早い縄文時代後期と考えられている[3][16]。なお、鳥栖自生芋(佐賀県鳥栖市)のほかに、藪芋、ドンガラ、弘法芋(長野県青木村)と呼ばれる野生化したサトイモが、本州各地にあることが報告されている[17]。このうち、青木村の弘法芋群生地は県指定天然記念物となっている[18]。伝播経路は不明であるが、黒潮の流れに沿って北上したと考える研究者がいる[19]。
日本の食文化とサトイモの関わりは関係が深く、古い時代から月見の宴などの儀礼食に欠かさない食材で使われており、サトイモを餅の代用にした「餅なし正月」の習俗も日本各地で見られた[3]。戦国時代には野戦携行食として、茎葉の皮を剥いて乾燥させた保存食「干し ずいき」「芋がら」が重宝された