春に食べたい山菜
山菜(さんさい)とは、山野に自生し、食用にする植物の総称。ハマボウフウやオカヒジキのように海浜に自生する食用植物も「山菜」に含む。
ノビルやヨモギなど、平地の土手やあぜ道に自生している植物で食用になる場合もあるが、これらは普通山菜とは区別して野草と呼ばれる。
自家用に採集されるほか、商業的に採集あるいは栽培されて流通販売されるものも多く、林野庁の2018年の「特用林産物生産統計調査」では山菜に分類される生産物として「わらび」「乾ぜんまい」「たらのめ」「ふき」「ふきのとう」「つわぶき」「うわばみそう(みず)」「くさそてつ(こごみ)」「こしあぶら」「もみじがさ(しどけ)」の10品目を挙げている。
地域の植生によって採取できる植物も違うため、観光の普及により郷土料理としても注目され、山菜料理を名物にしている店も増加した。一方で近年では山菜の知名度向上によりも商品作物としての栽培も普及しており、特にゼンマイ・ワラビなどマス化・アイコン化して認知されている山菜は産地や時期に関係なく流通・販売されているのが実情である。そのため、郷土の伝統料理であるはずの山菜料理がどこで食べても似通っているという皮肉な状態ともなっている。
- 〇ふきのとう 山菜の中で最も早く出回るといわれ、むくみ防止に役立つカリウムが豊富。 ...
- 〇たらの芽 山菜の王様ともいわれ、ビタミン、ミネラル、食物繊維が多い。 ...
- 〇こごみ アク抜き不要で簡単に調理ができ、生活習慣病予防に役立つβ‐カロテンが多い。 ...
- 〇わらび