BEV試乗 Mercedes EQE SUV❷ | ベルトーネ★BMW X3と輸入車レビュー、キャンプブログ

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所有のBMW X3 G01に関するメンテナンスやチューニング、輸入車やSUVの試乗記、過去に所有していたシトロエン、最近はじめたキャンプなどをトピックにしています。ジャパンモビリティショーについても速報をあげています。

次期GLCが気になり、現行のEQE SUVを試乗した。

 インテリア


インテリアの世界観は最新のメルセデス。

ワイドに広がるダッシュボードは、賛否両論あるが、オプションでハイパースクリーンという3枚のディスプレイを組み合わせた巨大な全面ディスプレイを意識した作り。一方でそのディスプレイがないと、パネルそのものの質感はややシンプルか。


Aピラーは内側に絞り込まれることなく、フロントウィンドウはかなりフラットでレクタングルに切り取られており、加えてダッシュボードそのものが高めな為、 SUVというよりミニバン的な視界感覚を覚える。


後部座席のシートの質感も悪くない。リクライニングはできないが、角度として立ちすぎているといった印象は無かった。


最近のモデルとしてUSB typeCも装備されている。



ラゲッジルームは、床下収納も広くキャンプ用途も問題なさそう。


 走り:モードでキャラクターが激変

街中で少し走り回ってみた。
コンフォートモードでのアクセルペダルは重めで、過去に運転したSクラスに近い踏力が必要。加速はあくまで滑らかでマイルド。
スポーツモードでは、一転してトルク感が前に出る。ディーゼルの厚いトルクに近く、街中ではこちらの方が扱いやすい。



 乗り心地と取り回しの良さは圧巻

AIRMATICエアサスペンションは、路面の凹凸をほぼ完全に吸収。リア・アクスルステアリングは、最小回転半径が大幅に縮小し、交差点での舵角が驚くほど小さい。小回りが効きすぎて、少し焦った。

この2つの組み合わせは、都市部での使い勝手を劇的に向上させている。

 回生ブレーキとワンペダル

ステアリングのパドルを長引きすると「D AUTO」に入り、前走車に合わせて自動減速・停止。
いわゆるワンペダル操作が自然に成立するのは完成度が高い。自動運転レベル2を搭載しており、加速は自身で、減速は停止までお任せというわけだ。

 気になった点

一方でドライバーズカーではないなと思った点がいくつかある。
  • メーターディスプレイはステアリングリムと干渉し視認性が悪い。
  • 日本語UIのデザインがやや野暮ったい。
  • HUDはスピードインジゲーターが左下隅にあり、視認性が悪い。
  • フットレストが小さく低く実用性に乏しい


BEVとしての実用面では、バッテリー容量はGLCに近しいが、効率の問題で、距離が心もたない。
  • バッテリー:約90kWh級
  • 航続距離:約542km(WLTC)
  • 充電ポート:右リア(普通・急速とも)

 ディーラーのリアルな声

営業担当の話はかなり現実的で、日本でのBEVの販売の厳しさを感じさせられた。
  • BEV販売は「半年で2台程度」
  • 日本ではPHEVの方が実用性が高い
  • BEVはリセールが弱い
  • 自宅充電には100A契約推奨
欧州や中国と比較した際の圧倒的な充電環境整備の遅れ。デジタルガジェットと同じように数年で過去の遺産になってしまう性能。5年後の残価率が30%代という低さ。

BEVのバッテリーは産業用蓄電池にリユースされる取り組みも広がっていることから、その容量や性能の計測に基準を設けて資産価値を正当に評価し、残価や再利用に繋げられること、そしてバッテリー規格を統一化して、お店で簡単にアップグレードできるサービスがあれば、良いのかもしれない。欧州のバッテリーパスポートプログラムのような規格を信頼性の高い日本がリードすべきだろう。

 試乗してみて

今回試乗したメルセデス・ベンツ EQE SUVは、快適性や静粛性という意味では、すでに完成形の1台だった。

しかし、日本という環境でBEVをどう使うかという問いに対しては、いちメーカーでは、まだ明確な答えを持っていないようにも感じる。

だからこそ、次に登場するGLCの電動モデルがどこまで“現実解”に近づいてくるのか。
太陽光で生み出した電力をクルマで使い切る——これから登場する次世代モデルが待ち遠しい。