今回紹介するお勧めのレトロで新しい家具は、秋田木工の別注スツールNo.202-R(以下202-R)。
202-Rは、1963年~1987年まで生産・販売されていた籐編み仕様の座面スタッキングスツールを、生産開始60周年記念モデルとして2018年に復刻したスツール椅子です。
座面の籐編み仕様に使われる籐は、本来は茶色のものですが、特殊技術でナチュラルカラー(白)に変えています。
デザインにもこだわりがあるんです。
どうですか?
おしゃれですよね。
もちろんですが、しっかりスタッキングもできます。
202-Rの復刻版には、秋田木工の希少なロゴステッカーもしっかり付いています。マニアにはたまりません。
復刻版には、ロゴステッカーをつけるというアクションも秋田木工のこだわりなのです。
この202-Rスツールは、世界的工業デザイナーの剣持勇が、
1958年(昭和33年)「アパート生活展」へ出品した202号スタッキングスツールが基本モデルとなっています。
スツール202は、202-Rと同様に、
軽量で女性やお年寄りにも片手で持ちあげられ、掃除などの時でも移動がらくらく。
そして、重ねてスタッキングが可能なのでご家庭や店舗などでも人気です。
その理由もあり、202スタッキングスツールは、125万脚もの生産実績のロングライフ商品で、2013年(平成25年)にグッドデザイン「ロングライフデザイン賞」に選ばれている商品です。
近年は、断捨離が社会的に話題で機能性が高く「ちょっとだけ贅沢」なものを永く愛用する方が多い。さらには、お家がコンパクトになって、軽くて機能的なものが人気で、普段はテーブルや机の下において置き、来客の際に使用する椅子として利用する方も増えている。そのような方には、とてもお勧めである。
ところで、202と202-Rの大きな特徴は、座面が籐であることと。そして、もっとも大きな違いは、
サイズです。
スタンダードな202は、幅40×奥行36×高さ44cm
202-Rは、幅45×奥行36×高さ45cm
と、座面が5cm大きく、更にゆったりと座ることができるのです。
座り心地もとても良いです。
ただし、注意点がある。
画像のように踏み台にして登ったり、膝をついてのご使用は禁止です。
この202-Rには、弊社で仕入れるまでちょっとしてエピソードがあった。
実は、私共も秋田木工さんの展示場で202-Rを見つけてスタッフ一同「いいね!」「こちらを仕入れさせて下さい」と、お願いをしたところ、
秋田木工様のご担当者様からは、「あまり、勧めたくない」と言われた。
「そのような理由であったか。なるほど」と、一度はあきらめましたが、どうしてもあの素敵な籐座面のスタッキングスツール202-Rを岩手県や青森県のお客様にもご紹介をしたくお願いして別注で製造していただいた。と、言うエピソードがありました。
全国の202-Rの籐座面のスツールをご使用の皆さんへお客様にお願いです。
決して踏み台として籐座面に上ったり、膝をついたりとしたしないでください。製造中止の恐れがございます。
普通のスルール、椅子としてのご使用には問題ありません。こんな素敵な復刻版の商品を大事に守り続けていきましょう。
このように、店舗や事務所のロビー等でもご利用いただけます。
今回は、レトロで新しい秋田木工のスツール202-Rのご紹介でした。
詳しい秋田木工のスツール202-Rについては、こちらをご覧ください。