恵比寿にあるアミューズメントメディア総合学院という専門学校から、ノベルス創作学科の生徒さんへの特別講義の依頼があり、出向きました。
「夢を夢で終わらせない」
というキャッチフレーズでお馴染みの学校ですよね。よくテレビでみかけます。

二年生が対象だったので、もうすでに基本的なことは勉強しているだろうし、あまり難しい話は避けようと思い、講義(勉強)というよりゲストトークのような形のほうが楽しいと考えて、映画《憑きもどり》の監督である辻岡正人さんをお呼びして、二人での対談形式の講義にしました。映画や作家のリアルな現状についてお話を聞けば、机の上では学べないことが理解できますからね。辻岡さんはCM撮影中で忙しいなか、わざわざ駆けつけてくれました。ありがとうございました。

それにしても、いやはや……授業って難しいですね。生徒さんたちがなにを聞きたいのか、どんな話が面白いのか、探り探りのまま二時間が経過してしまった気がします。一対一とは違い、数十人を相手にすると広い視野が必要になります。学校の講師って大変……。生徒さんに悪気はないのでしょうが、欠伸のひとつでもされるととても落ち込みます。
私自身も音楽専門学校(エレキベース科)に通っていたので、少しは生徒さんの気持ちがわかると思っていましたが、私ももう32歳を迎えて歳を取り、若い方々の心理に鈍くなってきたのかもしれませんね。

講義の最後には、懇意にしていただいている現役作家からのメッセージも伝えた。講義って、つい独りよがりな内容になってしまいがちなので、様々なプロ作家像と現実を伝えたかった。楽しいようで辛く、辛いようで楽しい……それを作家の皆さんは、プロフェッショナルな視点で言葉にしてくれた。
快く協力していただけたのは以下の方々。(敬称略)

志茂田景樹
中山七里
石持浅海
貫井徳郎
北山猛邦
知念実希人
岡崎琢磨
天祢涼
青崎有吾

皆さま、本当にありがとうございました。

この日のことを、辻岡氏がブログに書いてくれていた。