テンポよく続けていきたいと思ってたのに
またしても、ハプニング発生してたでござります。
前回はうちの黒モフが、また精神不安定と思われる問題行動が顕著になったので
アニマルコミュニケーターさんに、心のうちを語ってもらった所までを書きちぎったんですけど
その後
彼が切望したお散歩が始まり、他のお公家猫兄弟たちもそのおかげで1日の1/3くらいテラスと地下セラーで遊べる様になって四方丸く治りつつありました。
お公家猫の由来についてご存知ないおまいさんはこっち見ておくれやす
お公家ブラザーズは、敷地から出ることはありませんが
黒モフは、屋根を伝ってお隣やらお向かいの庭をパトロールする様になり
外へ出るために、念の為ワクチン接種とチップを入れることに決めました。
(まあ、他のお猫もそうするべきなんでしょうけれど)
そんなこんなで調子良く軌道修正を図ってるんちゃうかしら、と思っていた矢先
今度は黒モフの体調そのものに異変が起こってしまいました。
このマドモワゼルは、黒モフの兄妹と思われるかわいこちゃん。
彼女は我が家から5分くらい歩いたオタクのお猫様。
会うと必ず挨拶に来てくれてしばらく一緒に歩いてくれるの。
散歩に出る様になってから、三日くらいですやろか
明日はワクチンとチップ挿入の日という時でござんした。
黒モフの様子が、明らかにおかしい。
どうおかしいかというと
トイレに行ってもすぐ出てきて、また戻る、の繰り返し。
オロオロ、ウロウロ、イライラ
それに気付いたワタクシは、即座にこれがヤバいやつと理解しました。
膀胱炎か結石やな、と。
とりわけ去勢済みの雄猫に降りかかってくるリスクが非常に高い難儀な病です。
お猫の尿路結石は、48時間以内に治療してあげねば、死に至る場合もある
ということが頭をよぎり、オカンは大慌てでオットに告げたんですよ。
その時はもう夜やったので明日朝イチでクリニックに電話して予約時間を変更してもらう必要があるかどうかとか、指示を仰ごう思いました。
というのに、オットは予約は(午後に)取ってるし大丈夫やろ、とか悠長なこというてますわ。
こういうの、素人判断は絶対あきまへん。
取り越し苦労やったな、と後で頭を掻いてテヘペロで丁度ええと思っとります。
排尿したいのに出来ない不快感と結石の痛みですよ。
そんなのを様子見してしまえる気持ちに到底なれまへん。
が、しかしそういう知識がないオットは、どうせ明日病院行くんやからそんな大袈裟に騒ぎ立てんでも、、とタカを括っていたんやと思います。
(オットは黒モフをどのお猫よりも愛しております)
翌日、夫婦二人揃って黒モフをクリニックへ連れて行くと
案の定、お見立ては尿路結石(ストルバイト)でござんした。
膀胱は尿でパンパンで、即入院。
オット、獣医殿からはコンコンと昨夜ツマから言われたのと同じ内容の話を聞かされるの図。
この症状に気づいたら即行動あるのみで決して様子見をしてはならない。
(先生、おおきに)
オット、自分の結石時の人生最大の苦痛を思い出して猛省しておりました。
ストルバイトは去勢したお猫はホントによく起こることで、その日は黒モフの前にも運ばれてきた仔がおったそうです。
重体ではないものの48時間が山場ですので病院でお預かりして全力で治療しますが、場合によっては万が一のことも覚悟ください。(ごく稀に手遅れで運ばれてきた場合起こる)
と、預ける前に治療同意と万が一の際の免責事項とかそんな感じの書類のサインも求められたわ。(入院、手術前の人間と同じやね)
しかしまあ、ここからの48時間がどれほど長かったか。
夕方には担当医が電話で状況説明を細かくして下さり、
カテーテルを入れて排泄させてからの洗浄、検査、投薬という流れ。
尿を検査して感染症の有無、腎臓の状態などもしっかり検査して下さって、点滴しながら安静にさせておるとの事でしたよ。
ご近所黒猫シリーズ
翌日も、朝晩と定期的に連絡があり
なんと夜には黒モフ、自分でカテーテルを抜いてしまう程、復活。
尿検査ではクリーンな尿で自力で排泄できるようになりましたので、予定通り48時間後に退院出来ますよ。とな。
そして、翌日にまた診察してお迎えに来て良い時間をお伝えしますね、との事で
大変慎重に扱ってくださる事に安心しました。
お迎えに行く時は、オットが出張だったので一人で行くつもりやったんですが
お猫好き、黒モフ好きのマダムミュミュが駆け付けて一緒に行って下さり、
事細かく色々聞いてくれて、正直オットと迎えに行くより良かった思いました。
クリニックも、受付嬢が私の顔を見るなり
黒モフちゃんのお迎えですね!
とても良い子にしてましたよ、扱い易くて可愛かったわ。と言ってくださり
カテーテル引き抜いたのに?と心の中でツッコミつつもニヤリ。
ご対面の前に先生から経過の説明が再びなされて、今後の経過観察
これからの食事療法について、盛り沢山にお話しいただき勉強になりました。
他のお猫も黒モフに合わせて尿路ケアのフード変更になりんした。
健康なお猫でも、そろそろ中年のお公家ブラザーズ。
色々気をつけてあげるのがベストでござんすが、フードの切り替えはなかなか手応えがありましたとも。
これも三日を過ぎれば、何とかなりました。
お腹が空きすぎて、食べてくれるという結果に。
黒モフは、食べ物を選ばないタイプで何でも本当に美味しそうにありがたく食べてくれるので助かりました。
しかしお薬に関しては今までの場合チュールで溶かせたら喜んで頓服出来ていたのが、今回はすごく嫌がって顔を背けるほどで、よほど苦いんでしょうかねえ。
これも時間がかかって大変でした。
きっと病院の治療も含めて嫌な思い出にリンクするからなのやも知れまへん。
このプラッチックのカラー、
これも病院の思ひでとリンクするんでせうか、食事をした後に吐く始末。
うちに帰ってからはすぐに布タイプに変えたんですけど、何回変えても吐く。
それでとうとうオカンは取っ払いました。
これはお顔を引っ掻く傷対策で付けていると思われたからです。
首輪も大嫌いな仔ですから、こんなんムリよね。
手術とかではなかったからもうええわ。
するってえと(あんたどこの人よ)、以後吐くこともなく
ご機嫌に水をガブガブ飲み(当然軟水ボルビックに変更)、ご飯もご機嫌に食べ
思い立ったらすぐ排泄できる状態になったわ。
ストレス、この病気にはあかんやつです。
こんな病気(結石が溶けても、再発リスクといつも隣り合わせになるので
フードは治療や予防になる医療フードになるわけですが
ここで、ストレス対策の外へのお散歩問題。
退院してから5日間は自宅療養で外出禁止でしたが、今は気分転換に出しています。
まあ、ご近所の広い庭で遊んでるだけみたいやから今のところはこの子の場合頑なに閉じ込めるつもりもなく
しかし、黒モフの病気がきっかけでワタクシ自身の考え方に影響が出ましたよ。
うちの窓際食堂のことですよ。
今は日が暮れてから、野良猫ちゃんと思しき子達がひっそりとやって来る時間を見計らって出す様にしてるんですよ、お水と一緒に。
日中は出入り自由の子も闊歩していて、一般フードを置いている我が家につまみ食いをしに来る子だっておるわけで
それやと、もし医療用フードを食べているお猫様やったりしたらアカンやつです。
(そもそもそんな猫を外に出すな!とジャポンやったら言われるやも知れまへんけど
ここは田舎のおフランス、完全室内猫のほうが稀少極まりないざます)
基本的に飼い猫達はカリカリにはがっつかないタイプが多く、ウエットフードのみに反応するパターンが多いので、夜食堂はウエットフードの上にカリカリで覆う感じにして出してます。
うちの黒モフも、外に出す前は万が一に備えて朝ごはんをたらふく食べさせてから見送っとります。
よそ様のご飯を食べてはいけないよ、遠くに行ってはいけないよ、
道路に出てはいけないよ、
ああ、もう、過干渉なオカンですよ。
そう言ったところで、
言うてる意味は分かるけど、それを決めるのはこっちの気分やし。
と返されるのがお猫様の性分なんですけれども。
こんないいお天気やし、風に吹かれて木の上で昼寝出来たら最高よね。
と見送る毎日になる予定やったんですけど(ここまでが5月上旬のお話)
またしても思わぬ展開になってしまったんだな。
ひっぱりネタでスマンこってすけど、長い話になるので
続く。