今年の復活祭は歴史に語り継がれる祝祭になりやんしたね。
 
日本で言えば、盆や正月に帰省も叶わず離れた家族とも友達とも一緒になる事が許されない上に墓参りとか初詣にも行かれへん、そんな感じちゃうかな。
(どんな強引な喩えやねん)
 
家族同士でリモート復活祭になったわけですが
そこで親戚(今度は若手、医療関係者ね)がコロナ感染発覚したとの知らせ。
家族もろとも感染らしいわ。
そして残念ながらその家族の一人は経過が思わしくなく入院手前らしいけどベッドが足らぬ。
無事を祈るしかないのね。
 
 
 
 
それでも春はやって来ていて、
季節だけは如何なるウイルスや権力者でも止められようがないんよね。
 
 
家族と集まらぬ復活祭は初めてやったんですけど、ワタクシはクリスマス(の無駄な消費活動とお食べ地獄)はなくなってしまってもええと思うくらい好みませんが
復活祭の集まりと食事は、多分、間違いなく、仏国で一番好きな祝祭やと思う。
 
ビューティフルママンの作る郷土料理の茹で卵入りのパテが、この世で一番好きと言っても過言ではないから。
高齢になった彼女の負担を考えて一時はオットの姉様に代替わりするという年があったそうなんですけど、男兄弟からの大ブーイングで翌年からは通常通りママン復活。
あらゆるバージョンを食べましたけれども
どんな著名なシェフが作っても、あの感動はないねん。
余計な事を一切しないシンプルの極みで、レシピだけ見たら難易度など皆無。
でも、誰が作ってもあの味にはならんのですよ。
 
恐るべし、おふくろの味。
でも、巨匠ボキューズ氏だって原点は郷土料理のおふくろの味というくらいやから
強ちノスタルジーなだけでそれを求めているわけではなさそうでござんすよ。
 
今年はオットとお猫たちだけで、日曜の復活祭ランチ。
いつもなら何時間もかかる食事ですけれども、記録的な速さで終了。
ワタクシ作のパテもどうにか赤点は逃れ、今までで一番マシだった模様。
(ダメ出しとか貶される事はござーせんよ、ちゃんとモチベーションアップする様に励ましてくれるんですよ。大絶賛はしてもらえないというレベルざます)
 
それにしても、この祝祭を前に他所の家庭ではどうやったんでしょうねえ
家族一同が集まれないので、個々の家庭でとりあえず御馳走やったみたいなんですけど、その前の買い出しが大変なご時世ですやんか
前日の土曜はそれまで見た事もないくらいの大行列がスーパーの前に出来てましたわ。(ワタクシはその前日に滑り込んで5分ほど待って欲しいものは全て購入できました。ありがとう、働かれておる全ての皆様に感謝でござる。)
 
殆どの商品がきちんと棚に復活していて、ありがたいなあと思いつつも
やっぱり無いのは小麦粉類だけ。
卵と小麦粉は家で料理やお菓子作りで大人気の売れっ子商品になった。
あれほど争奪戦の激しかったパスタは早々と復活したけど誰も見向きもしてへんわ。
ジャポンのカップ麺もそうなるんちゃう。
イーストも欧州のブロ友さんたちお嘆きの模様ですがこちらもござーせん。
 
 
 
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ちなみに、
我が田舎町で徒歩圏内にあるパン屋さんは開店と同時にすごい勢いで売れてしまって9時過ぎには完売御礼で店じまいというレベルざます。
パンがないと生きて行けない夫婦ではないので(オットはある種の酵母にアレルギーがあるので発泡酒とパンは連日摂取出来まへんの)
早朝から並んでまで購入に燃える事もあらへんのですが、
ほぼコメを食べない生活が一年以上続いているので、ワタクシはやっぱり旨いパンがたまに欲しくなるわけですよ。
ハード系は店で買うと決めていたものの、競争率激上がりの昨今は専ら自家製でソフトもハードも焼くパターン。
 
 
 
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幸い、小麦粉はいつも遠縁の親類から購入しており欲しい種類はいつでも分けてもらえるというありがたい環境ですし、インスタント酵母は業務用サイズでバックアップもありつつ、天然酵母も仕込めるのでパン作りには苦労する事はないのですが
結構な方々が酵母難民になられておる様なので、簡単に時短で自家製パンの酵母作りが出来る情報を残しておきまっさ。
ちなみにジャポンのクックパッドなどで紹介されている天然酵母作りみたいな壮大な時間はかかりまへんし、仏国のおばあちゃん世代(で料理をするタイプ)なら殆ど知っている知恵袋タイプのレシピだそうでござんすよ。
 
 
 
 
 
 
低温殺菌されていないビール100 ml (シードルでもおけ)
小麦粉大さじ1(仏国はT45~T55、イタリアやと0、00タイプ、ドイツは405〜550)
砂糖小さじ1
ふた付き容器(タッパーウェアとか)
 
ビールを容器に注ぎ、砂糖を投入し小麦粉を徐々に加えペースト状になるまでよく混ぜませう。
残ったビヰルはおまいさんの喉を潤すとか、ご主人に飲んで貰うがよろしかろう。
できあがった生地は、必要に応じて新しいものに移し替えてもええよ
そして容器を乾燥した光の当たらない場所に24時間、推奨温度20〜22°Cで放置プレイ。
その後は冷蔵庫で基本的に2〜3日間保存可能じゃ。(冷凍保存もおけ)
 
この元種(っていうの?)10gで500gの小麦粉量のパン作りができる算段でござんす。
ちなみにドライイースト7gは生イースト約20g相当だそうな
 
 
 
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イーストを使わずにベーキングパウダーで作るパンとかピザ生地とかお菓子もありんすがベーキングパウダーも自家製できますの。
でもこれはまだスーパーで買えると思うし、本日は長くなったんでまた別の機会にアップしまっさ。
 
 
今宵
マクロン大統領によれば外出制限は5月11日まで延長やってねえ。
(下手したら5月いっぱいという可能性も無きにしも非ずくらいの覚悟やろか)
仏人たちのがっかり感半端ないけどそれはこっちも同じ事。

みなさん、美容院も理容院も行かれへんからワイルド化が進んでおられよう。
永遠に続くわけではないと言い聞かせて腐らずに泣き笑いで乗り越えませう。
ふう。