今月 読んだのは…
ミステリー
「 死んだ石井の大群 」 金子玲介
フェイク・ドキュメント
「 出版禁止 いやしの村滞在記 」 長江俊和
ファンタジー系・ミステリー
「 名もなき星の哀歌 」 結城真一郎
ミステリー
「 奇岩館の殺人 」 高野結史
の4冊。
今回は「 気になる枠 」からの選出。
いいかげん「 本格 」の アレや コレなんかを 読みたいんだけど、来月も「 大物 」を読むので ムリっぽい…。
まずは 最初の2冊から。
「 死んだ石井の大群 」 金子玲介
ミステリー。
死にたいのに 死ねない、14歳の 石井唯( いしい ゆい )。
彼女が 目を覚ますと そこは「 白い部屋 」で 大勢の老若男女の姿が。
突如「 ゲームの説明 」がされ、大画面に 参加者333人の名字が映し出される。
その参加者は全員、名字が「 石井 」であった…。
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探偵の伏見( ふしみ )と 助手の蜂須賀( はちすか )。
演劇をやっている 伏見の同級生から、役者の 石井有一( いしい ゆういち )を捜してほしいと 依頼があり……。
ほぼ「 タイトル借り 」。
似た感じのタイトルが あったよなと 思ったら
メフィスト賞『 死んだ山田の教室 』の人の作品でした。
『 山田 』も 気になっている作品でしたが、次作の方が 先になってしまいましたね。
ちなみに「 名字シリーズ 」は 続くみたいです。
上記通り「 タイトル 」に惹かれて 読んだものの、最初のゲームが 思っていたよりも 大味で 早々に チョット後悔。
ですが「 探偵パート 」での 伏見と 蜂須賀の「 掛け合い 」や 蜂須賀の「 ボケ 」(?)は 読んでいて楽しく、
(「 ファイナルウェポン 」のくだりは 面白かった )
「 唯パート 」も 2ゲーム目は 結構 スリリングだったり、
何だかんだ「 石井を 333人集めた理由 」が気になったりと
徐々に 面白くなってきたので 一安心。
行われるゲームは いわゆる「 デスゲーム 」( ひとりになるまで続く )なので 一見すると メインっぽいんだけど、
あくまでも「 謎 」の一環と 捉えた方が いいかもしれませんね。
「 ミステリー 」としては「 ガチっと本格 」では ないものの、
「 手掛かり 」らしきものも あったので それなりに 納得感は
あったかな。
ただ「 真相 」が( 前にも ある作品で書いたが )「 某映画 」のヤツなんで 衝撃としては ほぼナシ。
それでも「 なぜ 石井だけなのか 」は すごく腑に落ちたし、
「 最後 」も まあまあ イイ感じだったので 落胆とかは しませんでしたね。
という事で、個人的には「 エンタメ系・ミステリー 」として
フツーに 面白く読めた感じでしょうか。
強く オススメとは 言えませんが「 話 」は 悪くないと思うし、
「 250ページ弱 」と ページ数も 少ないので 軽く読むなら
いい作品かもしれません。
「 出版禁止 いやしの村滞在記 」
長江俊和
フェイク・ドキュメント『 出版禁止 』シリーズの 第3弾。
相手に裏切られ 心に傷を負った人々が集う「 いやしの村 」。
興味を覚えた ルポ・ライターは、ネット上に「 呪いで 人を殺すカルト集団 」との ウワサもある その村に 取材に赴く……
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ネットに 流出し、“ある事件” の 一部始終が 記録されていたため
話題になった、私家本『 いやしの村滞在記 』を復刻。
1作目の『 出版禁止 』は 読んでます。
その1作目は 読んでいて「 気付いた 」ので 本作も 軽くみていたんですが、たくさん 見逃してましたね…。
気付いたところも あったんですが、ページを戻って確認とか
深く考えたりとか、特にしていなかったんで すっかり ダマされてしまいました。
読後に 自身の「 浅い読み 」に気付いたので「ネタバレサイト」で 確認したんですが、
アレなんか はっきり書いてあったのに まったく 気付かなかったりで、自分の読書力に 疑問を覚えてしまいましたよ…。
個人的に 予想外だったのが「 贈り物 」のヤツ。
かなり「 作為的 」ではありますが「 小説らしい 仕掛け 」で
面白かったです。
( 三津田信三 も 似たようなのを やってたけど そっちよりも
ウマかった )
一番 好きなのが 最初にある「 詩 」のヤツ。
“あの仕掛け” を「 詩 」にも 当て嵌めてみて…ゾワッと 来ましたね。
こうしてみると、1作目よりも「 伏線 盛りだくさん 」で
「 本格ミステリー的 」でもある( しっかり読めば 気付ける )
「 エンタメ度 」が 高い内容でした。
なので 個人的には「 話 」よりも「 著者の企み 」( 仕掛け )を楽しむ作品だと 思ってるんですが、
「 ルポタージュ 」形式ならではの「 不穏な空気 」も良く出ていて「 話 」としても フツーに 面白かったです。
あと 個人的な事ですが、
作中に「 ストロンチウム90の実験 」※ の話があったけど、昔、アレと同じ( 似たヤツ? )を テレビ( しかも NHK )で 見たことあるんですよね。
なので 内容とは 関係なく それにも ちょっと 興奮しましたよ。
〔 ※「 放射線物質 」ストロンチウム90 を使った
「 乱数発生装置 」による「 超心理学 」の実験。
「 0 」と「 1 」の信号が出る確率は それぞれ 50% だが、被験者が “意識する” 事で わずかな「 偏り 」が生まれる…
というヤツ。
個人的には 懐疑的では あるんけど( それと これとは 別で )
「 超心理学 」も 好きなんですよね 〕
という事で「 ホラー好き 」の人たちに 多く 支持されてそうな作品ですが、
おそらく「 本格ミステリー 」としても 楽しめる内容だと思うので そっちの方で「 中オススメ 」くらいにしときます。
まあ、「 本格読み 」の人なら すぐ気付くかも、ですが…。