残りの2冊。
「 名もなき星の哀歌 」 結城真一郎
ファンタジー系?・ミステリー。
“店” に雇われ「 裏稼業 」として「 記憶の売買 」をしている、銀行員の良平と 漫画家を目指している 健太。
2人は “店” を出し抜いて 探偵として 独自に稼ぐため、
試しに 神出鬼没の シンガーソングライターの星名が 捜している “あの人” について調査する事に。
だが “店” からの「 3年で 1000万円 稼げ 」の期限も近づいていて……。
SFミステリー『 プロジェクト・インソムニア 』の「 話 」が 面白かったので( ミステリーとしても良かった )、
その前の作品「 新潮ミステリー大賞 」を 受賞した コッチも気になってました。
ちなみに『 #真相をお話しします 』と『 難問の多い料理店 』は 今のところ 興味は 湧かないです。
…という事で 期待して 読み始めたんですが、
記憶を「 吸い取る & 見る 」装置が 機械的なヤツ ではなく、
「 水晶 」( のようなモノ? 詳しくは 語られない )という
ファンタジックな設定で 作品世界に入りづらかったですね。
まあ『 プロジェクト~ 』の「 夢 」設定も そんな感じでしたけど。
ちなみに「 香水 」だと “記憶” だけではなく、記憶者の “感情” も わかる設定です。
そういう事で 始めは「 設定 」に引っ掛かってしまい、スムーズに 読み進められなかったんですが、
「 星名が捜す “あの人” 」に「 一家焼死事件 」が絡む?、
さらに…みたいな 展開を見せるなど、
「 話 」の進め方は 上手いため、次第に スルー出来るように。
…なんですが「 最後 」( 真相 )が また “合わなかった” んですよね。
詳細は 避けるけど、イイ話っぽい「 締め 」は イイとしても、
「 その決断、なんだかな… 」が多くて ちょっと 興ざめ。
まあ、こういうのが 好きな人が 多くいるのも わかるので この「 真相 」と「 結末 」も 理解は できますけどね。
「 ミステリー 」としては「 伏線 」みたいのもあって 悪くは
なかったけど、「 帯 」にあるような「 二度読み 必死 」とまではいかず、“まずまず”( 普通 ) といったところかな。
という事で 個人的には 合わないところが多かった作品でしたが「 話 」や「 話の組み立て 」は 良かったんで それなりに面白くは 読めました。
「 奇岩館の殺人 」 高野結史
ミステリー。
「 高額なバイト 」に採用された 日雇い労働者の青年。
「 ミステリー好き 」でもある 彼は “佐藤” と 名乗るように
言われ、孤島に建つ館「 奇岩館 」へと連れてこられる。
佐藤には “ある目的” もあったが「 館 」で 来館者のひとりが
「 密室 」状態で 殺害される事件が起こってしまい……。
┇
一方、“現場” では アクシデントの対応に苦慮していて……。
まさかの「 探偵 当て 」、さらには「 お仕事モノ 」(?)
とはね。
始めは あの「 設定 」に 少し否定的だったけど、読み進めていくうちに「 …この設定、モシロイかも 」となりましたよ。
とはいえ、それと「 ミステリー 」としての面白さは 別。
「 トリック 」関係は “あんな感じ” なので 物足りなかったし、
「 真相 」の方も 直前までの「 過程 」は 良かったものの、
“たどり着ける” とまでは 思えず、納得感も いまひとつ。
それでも「 話 」の方は「 ブラック・ユーモア 」な 味わいがあって 結構 楽しめました。
でも「 オチ 」が 中途半端 気味? 唐突? だったかな。
あんな「 設定 」なんだから、ユーモア要素を もっと増やしても( メタ寄り にしても? )よかったかも。
というわけで、「 本格 」としては 薄く、「 ミステリー 」的にも 弱かったものの、
「 話 」としては まあまあ 面白く 読めたので「 総評 」としても “まずまず“ くらいでしょうかね。