「 映画 」に関する事 いろいろと紹介。
まずは ドキュメンタリー、
『 世界サブカルチャー史 アメリカ葛藤の80s 』から。
ちょっと前に見た( そして 取り上げた )『 70s 』の回の
「 映画視点 」が面白かったので こちらも見てみました。
いきなり映画から逸れるけど、この頃は「ディスコ 対 ロック」の「 音楽対立 」?が あったみたいですね。
「 人種差別 」的な要因も あったらしいけど、
ロック愛好家が ディスコ・ミュージックを「 同性愛っぽい 」※と感じていた事が大きかったみたい。
( ※ ロックは 男らしい が、ディスコは 弱弱しい…
という事らしい )
あと、単純に「 ロックを盗られた 」( 少数派になった?)みたいな気持ちも あったもよう。
ちょっと気になって 軽く調べてみたところ、ディスコは
「 マイノリティーたちの居場所 」でもあったようですね。
世相的には「 ミーイズム 」( 自分中心?)が広まっており、
映画として「 長男の死により 家族がバラバラになる 」
『 普通の人々 』(80年)が紹介されてました。
景気が後退する中、レーガン大統領によって「 小さな政府 」を目指す政策「 レーガノミクス 」が行われ、
それにより「 社会保障 」( 職業支援など )が削られ 失業率も 10% 台に。
『 愛と青春の旅立ち 』(82年)の 士官学校訓練生の主人公
( R・ギア )が 過酷な訓練に 耐え抜いたのは、これを逃すと「 後( 仕事 )がない 」から。
( 主人公の「 居場所がない 」とのセリフを紹介 )
『 フラッシュダンス 』(83年)も 話としては
「 夢を追う 青春サクセス・ストーリー 」では あるけれど、
こちらも また、主人公は「 崖っぷち 」の( やるしかない )
状態だったんですね。
「 新自由主義 」( 70年代から 始まっていたらしい )も
さらに進み、
『 ウォール街 』(87年)では 投資家のゲッコー( M・ダグラス )が「 金儲けは 社会の役にも立っている 」※と 金儲けを肯定。
( ※ 今の「 GAFA 」も こういう考えらしい? )
「 物質主義 」も進み、マドンナの『 マテリアル・ガール 』(84年)も この時代。
このゲッコーには もとになった人物がいるんですが「 映画 」と同様に「 インサイダー取引 」で 逮捕されてました…。
ちなみに『 BTTF 』(85年)で「 レーガンが大統領 」に対して ドクが「 俳優が 大統領に?」と言う場面がありますが、
あれは「 元俳優のレーガン 」を ネタにしたもの。
( レーガンが 俳優だったのを知らない人が いそうなんで紹介。
若い人だと そもそも レーガン自体 知らんか… )
個人的には「 格差の拡大 と 搾取 」を「 侵略SF 」で描いた
『 ゼイリブ 』(88年)を思い出しましたね。
この回は「 クレッド 」という、本来は “子供向けではない”
エナジー・ドリンクが 学校で 流行する話に、
「 オンリーファンズ 」という 実際にある “成人向け” の「 個人動画サブスク 」が絡む内容。
カートマンが クレッドを使い「 白人を誇る会 」を立ち上げる
自虐ネタ※ が イイんですよね。
( ※ カートマン 曰く、「 白人には 誇るモノがない 」)
ちなみに「 クレッド 」は 実際にある エナジー・ドリンク、
「 プライム 」が 元ネタみたい。
〔 サウスパーク『 子供には不適切 』の後半。
子供たちによる クレッドの “新フレーバー” の「 取り合い 」。
最後は「 奪い合い 」展開になって、“黒幕” を匂わせて 終わります。
本線に戻って…
『 トップガン 』(86年)の 敵国の戦闘機が「 ミグ 」と ソ連機の名前になっているのは、
1983年に起こった「 大韓航空機撃墜 事件 」の影響( 当てこすり? )。
『 ランボー 』も 1作目(82年)は「 反戦的 」だったが、
2作目(85年)では「 愛国的 」な内容に。
その バランスを取るかのような『 プラトーン 』(86年)も この頃 公開。
若いエリート・ビジネスマン「 ヤッピー( YUP )」※ が
生まれたのも この頃。
( ※「 Young Urban Professional 」)
映画としては『 摩天楼はバラ色に 』(87年)が紹介されていたけど、言われるまで「 ヤッピー映画 」とは 気付きませんでしたよ。
「 再映画化 」されるらしい「 80年台が舞台 」の映画、
『 アメリカン・サイコ 』(00年 )の主人公も ヤッピーなんですが、
それを知って観ると、主人公( C・ベール )の「 空虚さ 」
( お金はあるが 心は満たされていない )や「 驕り高ぶり 」が より実感できるかと。
話は逸れる( そして 前にも書いた )けど、
『 アメリカン・サイコ 』の最後で「 イラン・コントラ事件 」( 86年に 発覚 )の報道が流れるんですが、
その事件を 描いたのが トム・クルーズ主演の『 バリー・シール / アメリカをはめた男 』(17年)だったりします。
ちなみに、当時の D・トランプも ヤッピーで『 アメリカン・サイコ 』の原作者、ブレット・イーストン・エリス も
「 ほぼ?トランプ支持 」( 前面的な支持では ないっぽい?)のようです。
日本車が売れ始めて「 日米貿易摩擦 」が起こり、
日本車を ボコボコにする抗議活動があったのも この時代。
『 BTTF 』でも 自虐的な「 日本製ネタ 」がありましたね。
そんな 米国の自動車産業の凋落を予言したかのような映画が
『 タッカー 』(88年 舞台は 1940年台 後半 )。
「 変わらない 米国の自動車産業 」を主人公( J・ブリッジス )が 批判するんですが、
数十年経った後に コレ( 現状維持で 衰退する )がそのまま
日本に返って来るのが 皮肉。
そうそう、レーガン大統領は 当時「 アメリカを偉大に 」との スローガンを掲げていました。
「 アメリカン・ファースト 」※もそうだし、実は トランプって 行動はともかく、新しい事は 得に 言ってないんですね。
あと、この間「 BSの夜の報道番組 」( ながら見だけど いろいろ知れて 面白い )で知ったんですが、
今って アメリカの車( 米国 → 日本 )に 関税は 掛かってないんですよね。
それでも 売れてないけど、米国の車企業側も「 売れること 」は 期待してないみたいです。
〔 ※「 アメリカン・ファースト 」
アメリカは もともと「 第二次世界大戦 」に参戦する気はなく、
参戦が決まった時には「 ~ファースト 」が叫ばれた。
あと、コレより前からも( 何かは忘れた )言われてたみたい 〕
続いて『 世界サブカル ~ アメリカ喪失の90s 』。
同じペースだと 長くなるんで 簡潔に。
「 レーガノミクス 」で生じた歪みにより 貧困層が増え、
「 NYの殺人件数 」も 最高に。
ここで『 心の旅 』(91年)の 主人公( H・フォード )が
強盗に撃たれる場面が流れたけど、
その 強盗役が ジョン・レグイザモで チョット嬉しかったです。
「 ロドニー・キング( 黒人 )暴行 」から端を発した
「 ロス暴動 」。
その タイミングで 映画『 マルコムX 』(92年)が公開、
社会現象に。
治まらない暴動に対して ロドニー本人が 発した言葉
「 もうやめませんか 」が 胸に来たな。
イーストウッド 監督の『 許されざる者 』(92年)では
「 アメリカの不正義 」を描く。
「 保守 」の イーストウッドが このような作品を作っているのが興味深いんですよね。
一方、最新の合成技術を取り入れた『 フォレスト・ガンプ 』(94年)では「 アメリカの純粋さ 」を描いている。
フォレストと ジェニーは「 光と影 」、「 信念の対立 」を表しているとか。
( ジェニーは「影」なので うまくいかない人生だったのだな )
…と、このへんで 止めときます。
ここからは フツーに「 映画 」感想。
北野武 監督『 首 』(23年)。
「 歴史モノ 」は 苦手だけど、コレは「 たけしらしい笑い 」が ほどほどで ノリやすく( コント強めだけど それ含めて )、
それでいて「 ブラックさ 」も 強くて 面白かったですね。
「 反戦 」要素もあるけど「 バカバカしさで 覆っている 」?ので 説教臭さは「 皆無 」なのも 良かった。
タイトルに反して「 雑な扱いをする 」あのオチも 好きだし、
「 時世だから 取り入れてみるか 」みたいな、ぶっこんだ感の
ある「 BL 」要素も 個人的には しっくりきましたよ。
あと、単純に「 首切り 」場面( 残酷描写 )が 多いのがイイんですよね。
「 特殊メイク 」江川悦子による「 首の造形 」も 素晴らしかったな。
青春コメディ『 クルーレス 』(95年)は、先の
『 世界サブカル ~ 90s 』で ちょこっと出て来てた作品。
興味を覚えないタイプの作品で 今まで 気にしては いなかったんですが、
ちょうど 配信されていたので 取り敢えず鑑賞してみる事に。
てっきり「 学校カーストもの 」だと 思っていたんだけど
( その要素もあるが )違ってましたね。
主人公は 金持ちのイケてる、けど「 身持ち 」は堅い女子高生。
時代的には「 X世代 」だけど、金持ちらしく「 着飾るため 」に 服をドンドン購入する「 マテリアル・ガール 」なキャラなんですよね。
人の気持ちを考慮せず「 他人の恋人を勝手に決めたり 」など、
「 自己中心的 」でもあるんですが、
( 個人的には「 サイコパス度 強め 」な人物と評価 )
後半に「 社会派 」の義兄の 魅力に気付き 彼に惹かれ、
最後は 感化されて「 意識高い系・金持ち女子 」?に 大変身。
…という、「 保守 」「 リベラル 」「 価値観 」が混合している結末なんだけど( よく言えば 程よい バランス感覚 )
あっけらかんとした 主人公らしくもあり 悪くないんですよね。
その主人公を演じた アリシア・シルヴァーストーン も魅力的で、多彩な顔の変化も オモシロかったですよ。
ちなみに、義兄 役は ポール・ラッド、
転校生 役は ブリタニー・マーフィー です。
〔『 クルーレス 』
アリシア・シルヴァーストーン と 義兄:ポール・ラッド 〕
『 インフィニティ・プール 』(23年)は、
「 金の力で 自分のコピーを作り、それに罪をなすりつける 」
という「 俗悪な SF設定 」は 秀逸だったけど、内容としては “まあまあ” だったかな。
最後、裕福なヤツらが 何事もなかったかのように「 日常に戻った( 戻れた )」のが恐ろしい。
ひとり主人公だけが「 戻れなかった 」わけだけど、
それは 主人公の「 心 」が「 コピーの死と共に 」 少しずつ
死んでいたからでしょう。
ストップモーション・アニメ『 オオカミの家 』(18年)は
「 コロニー( カルト教団施設 )から出ても( 逃げても )
上手くいかないぞ 」、「 自由は 苦しいぞ、大変だぞ 」
と、カルト教団( コロニア・ディグニダ )の視点で 脱出者を
批難する( カルト宗教・プロパガンダな )内容で 驚きました。
悪夢的な「 映像 」で 面白く観れたけど( キリがないので 画像はナシ )「 情報量 」が多すぎで 疲れましたね。
しばらくしたら もう一度見る予定です。
同じ監督2人による 短篇作品『 骨 』(21年)は『 オオカミの家 』と 同時上映された作品みたいですね。
( こちらは もうすぐ配信が終わるので すでに2回観た )
「 人骨 」→「 受肉 」→「 離婚 」というシンプルな「 話 」だったけど、少女の「 儀式 」が無邪気に、時に 悪趣味に 描かれていて 観ていて楽しかったですね。
〔『 骨 』 少女と「 骨 」〕
〔『 骨 』 「 受肉 」後の身体のバラバラ・パーツ 〕
〔『 骨 』 人っぽい形に…? 〕
「 背景 」が よくわからなかったんで 調べて見ると、
復活させられた ディエゴと「儀式」をした 少女・コンスタンサ は実在した人物で、「 歳の差のある 恋人同士 」だったみたいですね。
その ディエゴは コンスタンサが 子供を産んでも( その後も
2人 産んだみたい ) 面倒をみない ダメ男だったらしいので
内容としては「 コンスタンサが解放される 」話だったのかも。
( 映画の最後で「 離婚 」していたが、実際は「 結婚 」してはいなかったらしい )
『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』(22年)。
タリバンと疑われて アメリカに捕らえられた 息子を救うため
母親が 奮闘する「 実話モノ 」。
「 グアンタナモ 収容所 」を描いた 作品は 何作かあるけど※
コレも そのひとつです。
〔 ※『 モーリタニアン 黒塗りの記録 』(21年)は観た 〕
アメリカも「 一般市民を 逮捕( 捕らえ )」、
裁判ナシで「 収監 」、「 拷問 」もしていたんですよね。
他国からの批難も どこ吹く風なのが いっそ清々しい。
内容は「 市民 目線 」の「 コメディ寄り 」で 観やすいし、
どいつもこいつも(もちろん 私自身も)「 ポジショントーク 」で 自己正当化しているのを 再認識するのにも いいとは思うけど、チョット長いかな。
こっちよりは『 モーリタニアン 』の方が いいかも…。
という事で 今回は終わり。




