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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

今月 読んだのは…

 

 

ミステリー

 「 オメガ城の惨劇 」  森博嗣

 

 

ミステリー

 「 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵 」  下村敦史

 

 

幻想サスペンス風?・人間ドラマ

 「 箱男 」  安部公房

 

 

の3冊。

 

 

今4冊目を 読んでるけど、そっちは ギリギリ間に合わないので 翌月に 繰り越し。

 

 

まずは「 ミステリー 」2冊から。

 

 

 

「 オメガ城の惨劇 SAIKAWA sohei's Last Case 

森博嗣

 

 

本格ミステリー。

 

 

天才科学者の マガタ・シキ が差出人の招待状。

科学雑誌記者の ミヤチ・オエミ は、招待状が届いた 編集長

代わりに 孤島にある「 オメガ城 」へと向かう。

 

オメガ城への招待客は 専門がバラバラの7人で、その中には

唯一 マガタ・シキと面識のある サイカワ・ソウヘイがいた。

 

城主不在のまま始まった 食事会、招待客たちは あるサプライズもあり 楽しい時を過ごすが、深夜に 殺人事件が起こり……。

 

 

 

てっきり「 シリーズ 」に組み込まれているもんだと 思っていたら「 シリーズ外 」の作品なんですね。

 

 

読んでいるのは「 シリーズもの 」だと『 S&M 』『 V 』

『 四季 』シリーズ で、ほかに 単発的に 何作か読んでます。

 

1作だけ読んだ『 百年シリーズ 』も 残り2冊( 全3作 )なので 読みたいんですが 他の本で 手が回らない状態です。

 

 

で 本作ですが、読み終わって 最初に感じたのが「 ファン向けの作品だな 」でしたね。

 

もちろん「 SM 」「 V 」を 読んでいなくても 読めるとは思いますが、それら未読で 最後の「 やり取り 」を読んでも ツマラナと思います。

 

「 事件 」の方は「ドガっと死ぬ」展開に オオッとなったけど、

 

やっぱり サスペンスの波がある「 また ひとり殺され… 」系の方が 読んでいて 楽しいですね。

 

「 本格 」としては 以外にも「 古典風 」な趣。

 

「 真相 」の方は「 帯 」で「 Fの衝撃 」※と 煽っていたので

 

ケレン味のある「 トリック 」を期待していたんですが、そこも チョット拍子抜け。

 

( ※ F=『 すべてがFになる 』 個人的には 高評価の作品。

SMシリーズだけど 1作目なので これだけ読んでも支障なし )

 

てっきり「 オメガ城 」( の形 )に なにかあると 思ってたんだけどね。

 

でも、あの「 真相 」は キライじゃないし、意外な犯人も良かったです。

 

ちなみに、“最後のアレ” は ある描写から 疑ってはいました。

 

( 調べて 計算とか メンドイんで やらない派 )

 

あと、ネットで「 サブタイ 」の話が 多く出ていたけど、

おそらく「 出版される本 」の中では “あのまま” だと思うので、

 

”Last” とか「 その後の つじつま 」は 別にして 一応 間違ってはいないのかなと、個人的には 思ってます。

 

 

という事で、コレ「 単発 」では オススメは できないかな。

 

 
 
 
「 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵 」
下村敦史

 

ミステリー。

 

 

電動自転車の「 欠陥を隠ぺい 」した事で 死者が出てしまい、

世の中から責められて 自殺した 社長

 

“それ” に関わる 社長の妻社員2名運転手記者清掃員

被害者遺族の7人は 何者かに手紙で呼び出されて、ある廃墟に閉じ込められてしまう。

 

その廃墟は 社長が自殺した「 社長室 」と その「 フロア 」を

そのまま “模した” 部屋で、しばらくし 部屋のスピーカーから

 

「 48時間後に 毒ガスが散布される。

助かるのは 社長を殺した “犯人” だけ 」

 

との声が聞こえてきて……。

 

 

 

下村敦史『 闇に香る嘘 』は読んでます。

 

本当は 読む予定は なかったんですが『 箱男 』を借りに行ったときに あったんで せっかくだからと こちらも借りてみました。

 

 

「 あらすじ 」にある通り、従来とは 逆の「 自分が犯人 」だと

主張する内容です。

 

「 帯 」に「 多重推理 」とあったので それを期待していたんですが、後半までは「 自白合戦 」の展開で、

 

しかも 今の「 メディア 」や「 ネット 」の有様など 社会派の

要素も 強めだったりと 少々当てが外れた感じに。

 

それでも「 私こそ 犯人 」と 次々と “上書き” していく流れは

ブラック・ユーモア的で 面白くは 読めたし、

 

後半の「 推理 」展開も、もともと シンプルな事件なので

「 多重推理 」自体も 単純でしたが 結構 愉しめましたよ。

 

その他「 意味深な描写 」「 意外な展開 」「 予想外の顛末?」もあったし、「 真相 」や「 タイトル関係 」も 良かったです。

 

なので「 本格 」としては いろいろと弱いんですが、

「 エンタメ・ミステリー 」としては よく出来ていたと 思いましたね。

 

 

でも、個人的に オススメ度は フツーくらいかな。